『けいおん!!』の第20話「またまた学園祭!」を観ました。 けいおんは、それほど熱中して観ているアニメでもないのですが、うまいなあ、と感じた回でした。 強調されているのは、「いま、この時」の楽しさや輝きは二度と再現することができない、というインプロヴィゼーション(一回性)。メンバー間に学年差のあることが「この日常」の断絶を予感させ、今のモラトリアムに継続性があるわけじゃないということを、余計に浮き彫りにする。 考えてみれば、部活が無くても音楽活動は可能なはず。だから、「高校の部活動」と「五人一緒のメンバーであること」は本来べつの問題のはずなんですが、「進級によって(学生としては)離ればなれになる」という断絶点を一度想像してしまうと、「高校生として一緒のメンバーであること」の意味や価値が再認識されてくる。 ひいては「いま高校生として」過ごしている日常がどれだけ特別なのか、ってことも光り輝いて