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  • ラブコメで主人公を射止めるヒロインは、そのマンガで一番いやらしい子である。「初恋ゾンビ」感想

    ラブコメで主人公を射止めるヒロインは、そのマンガで一番いやらしい子である。「初恋ゾンビ」感想 2019/8/4 サンデー お久しぶりです(´・ω・`) ここしばらくサイト更新を怠っていたことから察して頂けると思いますが、色々あってリアルタイムで感想を書くのが相当辛い感じなので、しばらくはここの更新を休んでいる間にサンデーでの連載が終わってしまった作品について、思い出せることを時間ができたときに書いていきたいと思います。 今回は「初恋ゾンビ」について。 サンデー2019年17号で大団円。すでにコミックス最終巻となる17巻が発売されています。 最終巻ではタロウと指宿くんの将来をはじめとしたレギュラーキャラのその後の姿が(ちょっとだけ)描かれており、特にタロウの姉の一姫がいつの間にかものすごい玉の輿を成功させている様子を拝むことができるので、タロウの姉が好きな人は要チェックです。 最終巻の見どこ

    ラブコメで主人公を射止めるヒロインは、そのマンガで一番いやらしい子である。「初恋ゾンビ」感想
  • 連載完結記念 サンデー19~20号「だがしかし」感想

    最終回。アニメ第二期が終了するのとほぼ同じタイミングで終了したということは、予めここで終了することが決まっていたという感じでしょうか。 連載作品として大成功した上に連載が無事円満に終了したことはとても嬉しいんですが、当に終わってしまうのを見るのは寂しくもあります。文字通り、ここ何年か低迷していたサンデーの舞台骨を支えてきたマンガの一つでしたからね。ホント寂しくなりますね…。 話としては今回で最終回でしたが、物語としてのクライマックスに相当したのは、そのもう一話前のサンデー19号でしょう。前の夏祭りの時のように急にいなくなろうとするほたるに対して、ココノツが「自分は漫画家を目指す」とほたるに告げ、「自分達にとってほたるが如何に大切な存在となったのか」を切々と訴え、そしてその上で夏からずっと「ほたるに会える口実」という形で引きずっていたホームランバーの当たりくじをちゃんと交換することで、これ

    連載完結記念 サンデー19~20号「だがしかし」感想
  • 桜庭さんが現実を受け入れた記念 サンデー8号「BE BLUES!」感想

    「やっぱり一条のが上手いのか?」 この回の「BE BLUES!」は、あの天上天下唯我独尊で傲慢でワガママで人の言うことを聞かなくて「俺様を尊敬しろ!」がモットーだった桜庭さんが、ついに龍が自分よりもサッカーが上手いことを認めた! という事実が、読者に大きな衝撃を与えました。 桜庭というキャラクターは、テクニック面ではこのマンガの登場人物の中でも最強レベルの力を持ってはいるものの、性格面で極めて難があるためにフォア・ザ・チームな行動を全くすることができないことが彼のフットボーラーとしての活躍の足を引っ張っていることは、このマンガの読者の誰しもが判っていることだと思われます。 ただ、そういう性格面の欠点を抱えているからこそ桜庭巧美というキャラが魅力的になっているのもまた事実であり、個人的にも「桜庭さんには、いつまでも『俺様を尊敬しろ!』なクソな桜庭さんのままでいて欲しい」と常日頃から願っている

    桜庭さんが現実を受け入れた記念 サンデー8号「BE BLUES!」感想
  • 「かっわ!」(感想) サンデー44号「初恋ゾンビ」感想

    要約すれば、指宿くんカワイイ回でした。 タロウのために早起きしてお弁当を作り、そのお弁当をべたタロウから「好みの味付けだな」と言われたら嬉しくなってしまい、思わず頬を赤らめてピョンピョン飛び跳ねてしまう→その後そんな自分が恥ずかしくなって膝を抱えてもじもじしてしまう、なんて行動をしているのを見てしまったら、朱々子ならずとも「かっわ!」と叫んで萌え萌えになってしまうこと請け合い。 今回の指宿くんはこれまでの中でも最高にカワイイので、まだ見ていない方はぜひ電子書籍版のサンデー44号を買って飛び跳ねる指宿くんを見るべきです。それによって、あなたは「指宿くんが歴史上最も可愛くなった瞬間」を目撃できる、いわば歴史の証人となれます。いやマジで。 あと、朱々子は終始「凛々澄兄さまとタロ兄さまをくっつける」ことに執念を燃やしていますが、もしこのマンガが普通の美少女わんさか系コメディーだったら、何らかのフ

    「かっわ!」(感想) サンデー44号「初恋ゾンビ」感想
  • 「ムシブギョー」ハーレムエンド記念 サンデー43号感想

    保安官エヴァンスの嘘 巻頭カラー。すっかりこの作品はサンデーの新しい顔になりましたね。 そろそろアニメ化とかしないんでしょうか(気が早い)。 顔と言えば、「ファンの夢を壊さないために、わざと空撃ちしてうやむやにしたんでしょ?」って頬を紅潮させながら言ってるフィービーの表情がすっかりできがってるというか、完全にエヴァンスに惚れてるような感じに見えるんですが、これは自分の思い込みに過ぎないのでしょうか(過ぎないのでは)。 フィービーって、エヴァンスのことが好きとかそういうところとは別に、エヴァンスのガンマンとしての腕をプロフェッショナルとして信用しているところは好感持てます。今回はそれがいい方向に転がった格好ですね。 キングオブアイドル ちんこ回(要約)。いわゆる「アイドルマンガ」の見せ場であるまほろのライブが終わった後は、このマンガ独自の見せ場であるところのちんこ回をキッチリ入れてくれるとこ

    「ムシブギョー」ハーレムエンド記念 サンデー43号感想
    dododod
    dododod 2017/09/28
    “孕ませハーレムエンドで終わるマンガを読んだのは、多分「少女達の茶道ism」以来ですよ…”
  • 古見さんが通い妻に記念 サンデー42号『古見さんは、コミュ症です。』感想

    前にもここに書いたことがあるのですが、自分はこのマンガにおいて、基的に無口で自分の欲をあまり表に出さない古見さんが、彼女が心を許している只野君に対してだけはその内に秘めていた欲望をさらけ出す様を見るのが大好きであり、そういったシーンを見た時は思わず「古見さんの性欲!古見さんの性欲が垣間見えたよ!」と大喜びしています(最低)。 今回の「古見さん」は、風邪を引いて寝込んでいる只野君の家(=団地の一室)に古見さんが自ら看病のために出向き、寝込んで動けない只野君に事を作り、最後には眠っている只野君の手をそっと握って赤面するという、風邪を引いて弱っている只野君相手に古見さんが積極的に甲斐甲斐しく看病する様子にほっこりと萌えることを狙ったお話だったと言えます。 が、「古見さんが秘めていた欲望をさらけ出す」的な視点から観察した場合、今回のお話は「当は常に只野君の側に居たい」という古見さんの欲望が丸

    古見さんが通い妻に記念 サンデー42号『古見さんは、コミュ症です。』感想
  • 「龍のちんこがでかい」という設定の意味について考察する サンデー37+38号「BE BLUES!」感想

    「龍のちんこがでかい」という設定の意味について考察する サンデー37+38号「BE BLUES!」感想 2017/8/22 サンデー 今回の「BE BLUES!」は、いわゆる温泉回。より正確に言えばちんこ回。 端的に言えば、龍のちんこは実は大きかったというお話でした。 今のサンデーで「ちんこ」と言えば、勿論主人公のちんこがどんどん大きくなるマンガである「キング・オブ・アイドル」に決まってますが、今回の「BE BLUES!」はそれに触発されたと解釈してよろしいのでしょうか。「ちんこの数なら負けねえ!」とか、そういうアレで。 今、サンデーにちんこの嵐が吹き荒れようとしているのでしょうか?(多分しません) そしてちんこと言えば、龍の世界水準のちんこのデカさ以外にも、みんな大好きノアさんが無毛マニアだったことが判明しました。人は「余計な毛がないのでパフォーマンスが上がる」と脱毛した理由を述べてい

    「龍のちんこがでかい」という設定の意味について考察する サンデー37+38号「BE BLUES!」感想
  • ライバル登場→即落ち記念 サンデー31号「保安官エヴァンスの嘘」感想

    「ハードボイルドな西部劇」と「いい歳した男女が織りなす思春期みたいなラブコメ」を組み合わせた全く新しい少年マンガである「保安官エヴァンスの嘘」ですが、連載開始三ヶ月弱にして早くもセンターカラー+2話連続掲載という待遇を受けるなど、早くも今年のサンデーを支える大人気マンガの風格を漂い始めている感があります。実際すごい面白いです。 今週の「保安官エヴァンスの嘘」は、先週の予告で「エヴァンスにライバル出現!」 みたいなことが書いてあったので、果たしてどんな奴が出てくるのか? もしかしてフィービーにアプローチを仕掛けてくる恋のライバルなのか? 「ラブひな」以降の現代ラブコメマンガには恋のライバルキャラの存在は不要という結論が既に出ているのではないか? 大丈夫か? と一方的に不安がっていたのですが、実際に出てきた「エヴァンスのライバル」ことマシューというキャラは「エヴァンスの恋のライバル」ではなく、

    ライバル登場→即落ち記念 サンデー31号「保安官エヴァンスの嘘」感想
  • 武蒼高校敗退記念 サンデー28号「BE BLUES!」感想

    もう先々週の話になってしまいましたが、全国大会に出場した武蒼高校があっけなく二回戦で敗退したのにはビックリしました。 憎しみに囚われて鏡をパンチして痛い痛い言ってる桜庭とは対象的に、名実ともに武蒼のエースとして輝かしい活躍をした龍を散々マンガの中で持ち上げておいて、最後の最後で自分が最初に蹴ったPK戦で負けて敗退し失意のどん底に突き落とされるという、かなり意地が悪い構成だったのが印象的でした。 しかし、そもそも「BE BLUES!」という作品は、天才サッカー少年だった龍に大怪我を追わせるところから全てが始まったことからも判るように、龍に対してあらゆる艱難辛苦を浴びせ、それを乗り越えて成長する様を描く大河ドラマであることを忘れてはなりません。 今回の「全国大会での二回戦敗退」という結果は、龍に対する新たな艱難辛苦であり、彼に「チームのエース」としての更なる成長のきっかけを与える糧となることで

    武蒼高校敗退記念 サンデー28号「BE BLUES!」感想
  • 勃起は生理現象であり性的興奮とは無関係に発生することもある(解説) サンデー26号「キング・オブ・アイドル」感想

    勃起は生理現象であり性的興奮とは無関係に発生することもある(解説) サンデー26号「キング・オブ・アイドル」感想 2017/5/31 コミック 若木先生がついにやりやがったー!(感想) サンデー24号から連載が始まった「キング・オブ・アイドル」は、「とある事情でガールズアイドルの頂点を目指している男の子が主人公」という、ちょっと捻ってるけどよくあるタイプの正統派王道アイドルマンガでした。第二話までは(過去形)。 しかし第三話では、「男の子が女装してガールズアイドルの世界で頑張ろうとする」という設定に加え、「その男の子は、歌を歌うと何故かおちんちんが勃起してしまう」という新しい要素をぶち込んできました。 歌を歌うとおちんちんが勃起。ガールズアイドルなのに歌を歌うとおちんちんが勃起。女装した男の子がガールズアイドルとして全力で歌唱するとおちんちんが勃起ですよ。何この設定! すごいな!(勿論褒め

    勃起は生理現象であり性的興奮とは無関係に発生することもある(解説) サンデー26号「キング・オブ・アイドル」感想
  • 若木先生再登場記念 サンデー24号「キング・オブ・アイドル」感想

    「神のみぞ知るセカイ」「なのは洋菓子店のいい仕事」の若木民喜先生が、早くもサンデーに復帰。 若木先生の新連載の第一話と言えば、前作「なのは洋菓子店のいい仕事」が「『若木先生の最新作』『洋菓子店が舞台の物語』から連想される、来店する美少女たちとパティシエが織りなすハートウォーミングなストーリー」のイメージを、「ケーキは暴力ですよ。バカな客の舌を打ち倒す力です」という決め台詞で徹底的に否定しにかかるという大変に暴力的なものであったため、今回の「キング・オブ・アイドル」も「普通の美少女アイドルものマンガと思わせておいて、最後の方でなんかものすごい暴力を振るわれるのでは?」と、ビクビクしながら読みました(弱い)。 その感想ですが、若木先生が自ら「少年誌王道マンガ」と仰っている通り、アイドルが主人公の極めて判りやすいマンガという認識を持ちました。 主人公のまほろは純粋にアイドルを目指すピュアなハート

    若木先生再登場記念 サンデー24号「キング・オブ・アイドル」感想
  • 突然の終尻騒動記念 サンデー22+23号「競女!!!!!!!!」感想

    サンデー22+23号で突然の最終回を迎えてしまった「競女!!!!!!!!」。 ストーリー上では競女界最強の五尻に挑むというクライマックスシリーズが佳境に入りつつも、ここのところ掲載順位が下がっていたこともあって「もしかして、そろそろ終わってしまうのでは?」と何となく思ってはいたのですが、当に終わってしまいました。残念。 最終回そのものは、終生のライバルであり最愛のカップルでもあるのぞみとさやかの二人の尻が交錯!→水着が破裂!→「エロすぎ!失格!」という、実に「競女!」らしいバカバカしいもので(勿論良い意味で)、かの「焼きたて!!ジャぱん」の最終回に比類する伝説を作ることに成功しつつ清々しく幕を閉じたこと自体はとても良かったです。 が、しかし作者の空詠大智先生が「編集部のサポートが足りなかった」と自らのブログで告白し、それがネットで話題になってしまった件については、週刊少年サンデーという雑

    突然の終尻騒動記念 サンデー22+23号「競女!!!!!!!!」感想
  • 要約:西沢さんはすごい サンデー17〜18号「ハヤテのごとく!」感想

    この記事の要約:西沢さんはすごい まもなく当の意味でのクライマックスを迎えてしまう「ハヤテのごとく!」。 これまでのハヤテとの関係が誤解の上で成り立っていたことに気付いてしまい、「王族の庭城」に立て篭もり、「王玉」の奇跡の力で自分の理想の世界に自分を閉じ込めることで宇宙最強の引きこもりと化してしまったナギをハヤテが救い出すという、「ハヤテのごとく!」のメインストーリーラインの総決算とも言える展開に、毎回グッと来てます(頭の悪い感想)。 サンデー18号では、ナギに対してハヤテが「例え誤解から始まった関係でも、自分が君を命をかけて守りたいと思ったことは物だった。この日々に間違いなんてない」と説得するシーンが印象的でしたが、ハヤテがこの言葉をナギに伝えられる意志を持つことができたのは、その前の回のサンデー17号での西沢さんからの言葉があってこそだと思っています。 西沢さんは、ナギとの誤解の上

    要約:西沢さんはすごい サンデー17〜18号「ハヤテのごとく!」感想
  • 高橋留美子先生単行本二億冊突破記念企画 サンデー17号「私の”るーみっくわーるど”」感想

    サンデー17号は高橋留美子先生単行二億冊突破記念と称して、サンデー連載陣の先生方による高橋留美子作品のキャラクターイラストが掲載されていました。 基的にお祭り企画なので、我々読者としては素直に「わーすごーい」と思って眺めていればいいんですけど、どの先生もキャラクターの選択や描き方が極めて個性的であり、それぞれの作品に対する各先生方の思い入れの深さをイラストから窺い知ることができるという意味でも、とても興味深いものだったと思いました。 荒川弘先生が「うる星やつら」の竜之介の親父を描いていたり、大高忍先生がおっぱいがすごい大きい「らんま1/2」の乱馬を描いていたり、田辺イエロウ先生や渡瀬悠宇先生が「人魚の森」を描いていたりするところなんか、こう実に「らしい」です。 読みに読み込んだ、留美子先生の短編作品。 他にも大好きなものはいっぱいあるけれど、最初の時はこれ。 どれも、のたうち回るほど面

    高橋留美子先生単行本二億冊突破記念企画 サンデー17号「私の”るーみっくわーるど”」感想
  • 時代が「絶チル」に追いついた!(嫌な形で) サンデー13号「絶対可憐チルドレン」感想

    時代が「絶チル」に追いついた!(嫌な形で) サンデー13号「絶対可憐チルドレン」感想 2017/3/1 サンデー, 絶対可憐チルドレン アメリカ大統領にトランプ氏が就任してからというもの、世のすべての漫画家はトランプ氏の似顔絵を描く練習を始めたに違いないと思われますが、サンデー13号の「絶対可憐チルドレン」には早くもトランプっぽい人物が登場。大統領と銘打たれてはいませんが、首都の大統領府の前で大群衆の前で演説しているところからして、コメリカ合衆国の政治家であることは間違いなさそうです。 何より素晴らしいと思ったのは、彼が演説しているエスパーを排除する排外的な演説の内容が、現実のトランプ大統領のキャラクターと完璧に一致しているところです。 元々このマンガには自分がマジョリティーであることに価値を見出してマイノリティーを差別する系統の人々をカリカチュアした「普通の人々」という組織が設定面で用意

    時代が「絶チル」に追いついた!(嫌な形で) サンデー13号「絶対可憐チルドレン」感想
  • 桜庭の中には何が生まれたのか? サンデー12号 「BE BLUES!」感想

    みんな桜庭さんが、文字通りの最期の勇姿を見せた回。 ありがとう桜庭さん! 感動をありがとう!(死んでません) いやもう私なんか、桜庭がボールを持った時、思わず脳裏でキャプテン翼の主題歌「燃えてヒーロー」が流れ始めましたね。ちょっとアレ見なエースが通るのアレです。 実際、桜庭がボールを持ってディフェンダーをぶち抜いた瞬間、これまで散々桜庭のことを「真面目にやれ!」「そんな怠慢許せるわけないでしょ!」「何様だ!」と散々なじってきた優希達が、一斉にものすごい歓声を上げ始めたのが象徴的です。これぞ文字通りのスグレモノぞと街中騒ぐ状態であり、あいつの噂でチャンバも走る状態ですよ。 桜庭はこの瞬間、ボールを持っただけで観客を湧かすことができる、当の意味でのヒーローになりました。 尊大な態度を取り続けた結果、周囲からクソクソなじられ続けたあの桜庭が! みんなの期待を一心に集めるスーパーヒーローに! い

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    dododod
    dododod 2017/02/22
    パスについて
  • そばにいられればそれでよかった サンデー10号「舞妓さんちのまかないさん」感想

    主人公のキヨが何故舞妓の屋形でまかないさんとして働いているのかという過去を描いた話でした。端的に言えば、彼女は「舞妓に憧れてはいたけど、舞妓になりたかった訳ではなく、舞妓の側にいられればただそれで良かった自分に気が付いた」ということになるんでしょうか。 今のキヨは舞妓さんの側でまかないさん役に徹しているだけで幸せそうなのでそれでいいとは思いますが、いつまでも彼女がこの場所で料理を作り続けることができるのか、そしてこの場所に留まり続けることが彼女にとってベストなのかどうかは、多分まだ判りません。 これが並の少年マンガや少女マンガだったら、ここから彼女の運命が大きく変わって再び舞妓への道を歩むとか、格的に料理人への道を志すようになる的なドラマが起こること必至なんですけど、でも多分これはそういうマンガではないので、しばらくはこのまま特に大きなドラマもなく、彼女は彼女が自分で決めた居場所で、大好

    そばにいられればそれでよかった サンデー10号「舞妓さんちのまかないさん」感想
  • 桜庭よ、小宇宙を燃やせ! サンデー8号 「BE BLUES!」感想

    「やりたい事だけやってきた男だが… 今、この時、何が残っているのか、彼に何が生まれるのか、何が、出せるのか、 私はそれを見たい!」 聖和台の眞鍋が、文字通り「桜庭絶対殺すマン」として徹底したマンマークをした結果、我らが桜庭さんはもはや聖和台の名無しの選手のブロックにすら耐えられずに転がってしまうくらい、ヘロヘロな状態になってしまいました。それが前回までのお話。 通常であればスタミナ切れと判断されて即選手交代となるような局面なのですが、しかし桜庭の飼い主であるミルコがよりによって「桜庭の!ちょっといいとこ見てみたい!」と体育会系特有の無茶振りを発動、もうワンプレーだけ桜庭にやらせてみるという英断を下します。 これは「限界を突破したその先にはきっと何かがあるはずだ」というミルコの桜庭に対する期待の表れであると言えますし、逆に「桜庭はまだこんなモンじゃねえ」とミルコが思っているからであるとも言え

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  • 小山愛子先生サンデー帰還記念 サンデー5・6号「舞妓さんちのまかないさん」感想

    新連載。作者の小山愛子先生は、昔(といっても10年くらい前)は男の子が活躍する正統派な少年マンガらしいマンガを描く人というイメージがありましたが、カフェで働く一人の少女に焦点をあてて彼女の働く様を丁寧に描写した「ちろり」のゲッサンでの連載を経て、今度は舞妓さんの屋形でまかない飯を作る少女が主人公となった、普通の少年マンガとは少々ノリが異なる「舞妓さんちのまかないさん」で少年サンデーに再登場を果たすこととなりました。 「舞妓さんちのまかないさん」は、いわゆる少年マンガらしくはない極めて雰囲気が静かな作品ですが、「少年マンガ」という枠に囚われずに多様なジャンルの作品を許容するというか、むしろ積極的に多様性を求めるようになった今のサンデーにおいては、こういった作品も普通に存在できるようになったんだなーと思います。個人的にはこういう系統のマンガは大好きなので、ンもう大喜びです。 何と言っても、サン

    小山愛子先生サンデー帰還記念 サンデー5・6号「舞妓さんちのまかないさん」感想
    dododod
    dododod 2017/01/12
    ちろり 色強い
  • 武井からツンデレヒロインの気迫を感じたサンデー3・4号「あおざくら」感想

    武井の遅刻が原因で始まった、全校生徒を巻き込む厳しいヘルウィーク(ただし一週間では終わるとは言っていない)の真っ最中の展開。 全学年に渡ってハードな指導が飛び交う中、原因となった武井だけは罰則の事故走り等をやらされないという、周囲のヘイトが武井に集まることで彼に反省の念を促して周囲に弁明を言わせる社会的な制裁システムの真っ只中に叩きこまれているにも関わらず、当の武井は未だに弁明を口にしないため、それが更に周囲のヘイトを高める結果になっています。 これがもしサンデー掲載の「あおざくら」ではなく、ベトナム戦争モノの合衆国海兵隊新兵訓練基地が舞台の物語だったら、多分次回辺りに武井がトイレで同級生からリンチされた挙句殺害されるに違いないフルメタルジャケットな展開になることは必至でしょう。少年誌掲載の「あおざくら」の登場人物で良かったですね武井くん(そういう問題なのか)。 当の武井は、己のプライドと

    武井からツンデレヒロインの気迫を感じたサンデー3・4号「あおざくら」感想
    dododod
    dododod 2016/12/30
    つまらなくはないけどいまいち楽しみ方がわからない漫画なんだよなぁ