ブックマーク / ohnosakiko.hatenablog.com (9)

  • 家族全員、一人暮らしになった - ohnosakiko’s blog

    窓から首を出し、「じゃあね。また週末来るね」と努めて明るく言って車を出した。バックミラーに映った、チワワを抱いた泣きそうな顔の義父の姿。 先週の月曜日、義母が突然亡くなってから、バタバタのうちに9日が過ぎようとしている。 その日の明け方、いつも鼾をかいているのに静かなのを怪訝に思った義父が何度呼んでも揺すっても義母は起きず、頬に触ってみるとものすごく冷たかった。心肺停止の状態で病院に運ばれ、そのまま彼女は帰らぬ人となった。 朝を作っている時に連絡を受け、信じられない思いで夫の実家に飛んでいくと、義母が可愛がっていたペットのチワワが飼い主を探して走り回っていた。義父はまだ病院から戻ってきておらず、電話で「警察が現場検証に来るので、いろんなものに触らんように」と言われた通り、チワワをケージに入れて立ったり座ったり落ち着かない気分でいると、やがて義父が警察官4名を伴って帰ってきた。 家で突然死

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    dog1cat3
    dog1cat3 2014/07/09
    義母ではないけど相手のお母さんが先月亡くなったばかりなのでとても感慨深い。
  • 美少女は、男にとってはもちろん女にとっても「異性」 - ohnosakiko’s blog

    Love Piece Club - 美少女はよくてイケメンはダメ!な日のメディア。AKB総選挙報道から見えるもの。から抜粋。 AKB48の報道を見て腹立たしいのは、いかに男が自分の欲望にだけ寛容かということが伝わってくるから。
自分が「良い」「かわいいっ」って思うものは、世の中も多くの人も同じように思っている、という無邪気なまでの自己肯定感。男性評論家がマジメな顔をしてアイドルを論じ、新聞も雑誌も取り上げる。
いいですよ。きっとアイドルは真面目に評論するに値するものなのでしょう。 では、「イケメン」はどうでしょうか。
「たかがお前(女)の好みだろ」「それが報道すべきことかよ」と切り捨てていませんか?
なぜ、女の欲望だけ、こんなに手厳しいんでしょうか。
AKB48がイヤなんじゃない。自分たちの欲望だけでなく、女性の欲望にも、もっとやさしく、敬意を払ってほしいと言っているだけです。 自分のブ

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  • 老人と犬 - ohnosakiko’s blog

    2月末以来、事故に遭った飼い犬の件でしばしば動物病院に通っていた。かなり遠くからペットを連れてくる人もいるらしい、わりと大きな病院。土日だと、診察室に呼ばれるまでに1時間以上かかるくらい混んでいる。 私のように子犬を連れている人は珍しく、だいたいが成犬や成である。ワクチンや去勢手術で来た犬もいるだろうが、毛並みに艶のない見るからに歳をとったペットも少なくない。 そして、来ている飼い主たちがまた、みんな歳をとっている。平日は仕事に行っている人が多いから、ペットの世話も家に残った暇な老人がするというわけなのだろうが、土日でも7割くらいが中高年だ。 シーズーを抱いたおばあさん、ミニチュアプードルを抱いたおじいさん、のキャリーバッグを抱えた中年の女性、ビーグルを連れた老夫婦‥‥。動物病院でありながらどこか人間の病院のような、動物も具合が悪いけど人間の方も病院通ってるんでしょうね、という雰囲気

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    dog1cat3
    dog1cat3 2014/04/28
  • 子犬を交通事故に遭わせてしまった話 - ohnosakiko’s blog

    その朝も愛犬の散歩をさせようと玄関先に出て、抱いていた犬をひょいと地面に降ろした。 なぜその時に限って、降ろしてからリードをつけようと思ったのか。まだ散歩に完全には慣れていない3ヶ月の子犬である。一旦道に出て歩き出すまでは、リードを少し引いて促してやらないと門の外にも出ようとしない状態だったから、自分から勝手に外に出ていくことはないと、油断していたのだと思う。 しかし子犬は地面に脚をつけたと同時に手を摺り抜け、門に向かってダッシュし、仰天した私が追いかけながら「タロ!待て!」と叫ぶ間に門扉の下の隙間を潜り抜けて、狭い歩道から車道に飛び出した。瞬間、交差点から加速して走行してきた車の前輪に子犬の体は激しく当たり、ギャン!と言って転がった。車はスピードを緩めずそのまま走り去った。 制御不能な悪夢が目前に繰り広げられたほんの数秒の出来事。駆け寄って抱き上げると、激痛と恐怖のために子犬は信じられな

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    dog1cat3
    dog1cat3 2014/03/13
    例え車に轢かれなくとも家を飛び出したまま帰ってこなくなる場合もあるし…私も肝に命じねば…大きな心の傷にならなきゃいいですが…
  • 無宗教で弔うこと - ohnosakiko’s blog

    国や地域や宗教によって、さまざまなかたちを取るお葬式。日では仏教形式で行われることが多い。これまで私が参列した葬儀は9割方、仏式だった。あとはキリスト教。亡き伯父と伯母がクリスチャンだったからだが、では仏式で弔われた人々は皆仏教徒だったのかと言えば、おそらくそうではないだろう。 年輩者で定期的にお寺参りに行ったりお坊さんの説教を聞きに行ったりする人はいたかもしれないし、そこまでではない人もお盆で先祖の墓参りくらいはしたかもしれない。しかしほとんどの人は、「うちは◯◯宗らしいな」くらいのことはわかっていても、仏教とは無縁の生活を送っていたと思う。多くの人の日常において、特定の宗教の匂いは薄い。 だからいざ身内が死んで通夜だ葬儀だとなると、まず何をどうしていいかまごつくことがある。伊丹十三の映画『お葬式』では、遺族がビデオで仏式葬儀のあらましを学習するシーンがあった。他人の葬儀で何となく勝手

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    dog1cat3
    dog1cat3 2014/02/27
    家の父も似たような事を申しているのでとても参考になります。
  • 犬との関係 - ohnosakiko’s blog

    義両親宅には11歳になるチワワがいる。この犬は私にもよく慣れていて、行くと興奮して飛びついてきて離れない。そんな時、義母は「ほらハッピー、おねえちゃんが困ってるよ」などと言う。「今日はおにいちゃんとおねえちゃんが来てくれて、嬉しいねぇ」。夫は「おにいちゃん」だ。 おそらく義母は、ハッピーの「おかあちゃん」のつもりでいる。だから、自分の息子とそのは(犬からすると)「おにいちゃん」と「おねえちゃん」になると。何が「だから」なのかよくわからないが、五十を過ぎて「おねえちゃん」と呼ばれるのは、いくら犬との想像的関係を介してとは言え妙な気分だ。 一週間前に、柴の子犬を家に迎えた。二ヶ月の雄。以前飼っていた犬のコロとのタマから一字ずつ取って、タロと名付けた。 一人暮らしの母を慰めようと、昨日、タロを車に乗せて実家に行った。母はもともと犬やが苦手だが、ケージから恐る恐る顔を出した子犬を見て、「まー

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    dog1cat3
    dog1cat3 2014/02/14
  • 「再び大人になる」ということ - ohnosakiko’s blog

    デキ婚しとけばよかった - Hatelabo::AnonymousDiary 「産んで育てられるという体制が整ってから子どもを作ろうとしても年齢的になかなかできず、つらい不妊治療をするほど欲しいかというとそうでもないが、なんとなく子どもがいたらいいだろうなと思いながら結局は手遅れになるくらいなら、デキ婚しといた方がよかったかもしれない」という記事が数日前にあった。 子どもを産み育てるハードルが上がっていると言われる社会で、こういう悩みを抱える女性は多いのかもしれない。 これに対し、デキ婚で苦労している最中の人は「計画的にした方がいい」と言うだろう。比較的若いうちに出産、育児をして良かったと思っている人は「早めに産んでおいた方がいい」と言うだろう。少し遅くに子どもを授かった人は「まだ今からでも間に合う」と言うだろう。 伝統主義者は「子どもを作らないのは家族制度の崩壊だ」と言うだろうし、フェミ

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  • 「偉い男」ほど厄介なことになる - ohnosakiko’s blog

    父が入居している有料老人ホームの、介護士の人に聞いた話である。 「施設に入って認知症が急速に進むのは、女性より男性です。その中でも多いのが、会社の社長さんとか学校の先生。社会的には「偉い立場」で、ずっとこれまで自分が指図する側で来た人ですね。それが、環境が変わって人から看てもらうようになった時、気持ち的に自分の立場を受け入れられなくて、おかしくなってしまう」。 そうでしょうとも‥‥と、父を見ていて思った。 社長さんはどうなのか知らないが、教師は現在、大昔に言われたような「偉い人」ではない。「先生」が「先生」というだけで一応尊敬の眼差しで見られた時代は、とうに過ぎ去った。でも今、老人ホームにいる人は「先生がまだ偉かった時代」を生きてきた人である。89歳の父はまさにその典型だろう。 高校教師を長年勤め、頭のてっぺんから足の先までガチガチの先生気質だった父。家族の上にも父親兼教師として君臨してき

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  • 見送りの準備 - ohnosakiko’s blog

    これまでのところ幸運なことに私は、家族やペットなど親密な対象にある日突然死なれたことがない。祖父も祖母もほぼ平均寿命をまっとうして死に、飼い犬も老衰で死んだ。そこまで年老いていない身内の人々は、まだ皆生きている。その中で、今一番確実に死に近づいているのは、老人ホームにいる89歳の父だ。 入居して1年3ヶ月、興奮を押さえる神経系の薬のせいで半年以上前から会話がほぼできなくなり、夏以降は身体機能が徐々に低下していき、この間、医者に「年内でしょう」と言われた。 随分前から「そろそろかもね」という話は時々母としていたので、今更驚くこともない。父の遺言で通常の葬儀はしないので、改めて母と、斎場の一室ですることになっているごく内輪のお別れ会の段取りなどを相談したりする。 「お別れ会の時、親戚の人に見てもらえるようなお父さんのアルバムがあったらいいんでないの?」と夫が言った。家族のアルバムはたくさんあっ

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