米ニューヨーク(New York)の新聞スタンドで販売されるニューヨーク・タイムズ(New York Times、2008年7月23日撮影、資料写真)。(c)AFP/Getty Images/Mario Tama 【12月15日 AFP】印刷媒体への出稿量も発行部数も減り、無料のインターネット・ニュースに読者を奪われ、米国の新聞界は今、赤字の波にどっぷりと浸かっている。大新聞の中にさえ経営危機にひんするところが出始めている。 「かつて機能していた新聞のビジネスモデルはもはや成立しない」。米名門新聞社ワシントン・ポスト(Washington Post)のドナルド・グラハム(Donald Graham)会長は前週、ニューヨーク(New York)で金融大手UBS主催の会議に出席し、これまで各方面から指摘されてきた米メディア界の現状をあらためて嘆いてみせた。 ■広告激減、ITメディアとの競争に金