牛丼チェーン「すき家」を展開するゼンショーは15日、今月23日から主力の牛丼とカレーの価格を値下げすると発表した。牛丼(並盛り)は20円安、カレー(同)は50円安となり、それぞれ330円となる。すき家は2001年3月、牛丼を先行値下げして低価格競争の先陣を切った経緯がある。日本経済のデフレ傾向が鮮明になる中、吉野家と松屋を巻き込む「第2次牛丼戦争」が勃発(ぼっぱつ)する可能性が高まっている。 ≪狙いは客数アップ≫ 今回の値下げに伴って、すき屋は04年2月から発売してきた「豚丼」(並盛りで300円)の販売を休止。豚肉の仕入れ費用を抑えて、牛丼とカレーのコスト削減につなげる。 消費者の節約志向を受けて、すき家の09年3月期末の既存店の客単価は前期比2.1%減少し、売上高は同1.6%のマイナスに陥った。客数を増やさなければ「売上高の増加は見込めない」(すき家)と判断、価格に敏感な消費