【波多野陽】宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9日、トラブルで打ち上げが延期された新型ロケット「イプシロン」を、14日に鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げると発表した。打ち上げ中止の原因は、機体と地上のコンピューター同士でやり取りする信号が0・07秒遅れたことだったが、その遅れを考慮して手順を進められるようソフトを改良した。 イプシロン特集はこちら JAXAによると、8日のリハーサルでトラブルが起きないことが確認できたという。JAXAのロケット部門以外の技術者による念押しの点検を受けた上、14日の打ち上げを目指す。 イプシロンは7年ぶりの打ち上げとなる固体燃料ロケットの新型機。8月22日に打ち上げるはずだったが、地上設備の配線ミスが見つかって延期。27日には、発射19秒前に信号の遅れを感知したコンピューターの指令で発射が中止された。 関連記事イプシロンロケット、8日に再発射に向