キャロル、ハニー、アイコ、メグちゃん、ミキちゃん。女子風の名前ばかりだが、これはすべてトマトの品種。ユニークなのはネーミングだけでない。いまどき、赤色、オレンジ色、黄色は当たり前。ピンクに緑、茶、紫、さらには赤と緑のゼブラ柄の品種まである。トマト以外の野菜も負けてはいない。苦くないのに栄養満点のピーマン、血液サラサラ効果の高いタマネギ、ビタミンを強化したサラダ用野菜と、さまざまな品種が登場している。かわいく、おいしく、ヘルシー…進化する野菜の最新事情を探る。 “苦くないピーマン”の正体は「辛くないトウガラシ」 スーパーマーケットの野菜売り場で、見たこともない野菜に出合うことが増えた。カリフラワーとブロッコリーを組み合わせたイボイボの野菜、鮮やかな紫色の切り口を持つイモ、オレンジじゃない色のニンジン、水滴をまとったようなサラダ用リーフなど、名前を知らない野菜が山ほどある。それもそのはず。種苗