東京都内に住む全盲者を対象にしたアンケートで、約7割が駅のホームから転落した経験を持っていると回答していることが分かった。今月16日には、JR目白駅(東京都豊島区)で、全盲の武井視良(みよし)さん(42)=同区北大塚=がホームから転落、電車にはねられて死亡する事故も起きた。国は乗降客の多い駅に転落防止柵を設置するよう鉄道事業者に呼びかけているが、なかなか進んでいないのが現状だ。 アンケートを実施したのは「全日本視覚障害者協議会」(東京都新宿区)。対象は都内の全盲や弱視などの視覚障害者100人。うち50人が「転落の経験がある」と回答し、全盲者に限れば、66人のうち約67%にあたる44人が転落を経験したという。 国土交通省は、1日当たりの利用客が5千人以上の全国約2800駅を対象に、転落防止に効果的なホーム柵やホームドアを設置するよう鉄道事業者に呼びかけている。ホーム柵などがある駅では「転落に