中国の新華社通信は、米国の債務上限を巡り政府機関の一部機能が閉鎖したことを取りあげ「世界は当惑している。『非アメリカ化』した世界の構築を検討し始めていい時期ではないか」と提唱する英文の論評記事を配信した(Bloomberg Businessweek、日経新聞、新華社通信英語版、WSJ、本家/.)。 新華社通信は、第2次大戦後に最強の国家として浮上し、高貴な道徳を掲げながら、実際には「世界の暴力を鎮め、貧困を減らすのではなく、金融リスクを世界に拡散し、領土問題で各地の緊張をあおっている。偽善国家だ」と批判。すべての軍事行動は国連主導とし、米ドルに代わる基軸通貨の登場が必要だとした。 過去にも中国はドルに代る新通貨創設を要求したことがある。2009年3月に中国人民銀行の「周小川」総裁が「国際通貨体制を改革せよ」という講話を出した。同総裁の主張は、国という縛りから切り離された国際的な準備通貨を作