使用済みの衛星などの宇宙ごみによる衛星や地上への被害を防ぐため、内閣府、防衛省、文部科学省は今春から、防衛用高性能レーダーと宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))の観測技術を組み合わせた宇宙監視体制の整備に乗り出す。 JAXAの宇宙観測で防衛省の施設・機能を利用するのは初めて。JAXAの望遠鏡などのほか、亀の甲羅のような外見から「ガメラレーダー」とも呼ばれる自衛隊のFPS5レーダーの活用を検討している。 宇宙ごみは、多くの国が宇宙利用に参入するのに伴い、増えている。JAXAは現在、岡山県内のレーダーと望遠鏡で監視しているが、約1メートルより小さな物体は探知できない。FPS5は上空100キロ・メートル以上を飛行する弾道ミサイルを素早く探知する能力があり、宇宙ごみ探知の性能向上に役立つと期待されている。
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