世界規模でFinTechへの投資が拡大している。2015年の民間企業によるFinTechへの投資は190億ドルとなり、2010年の18億ドルから10倍以上に急増した。 問題は、この時代の潮流をどう捉えるか、だ。FinTechを新たなビジネスチャンスと見るか、それとも脅威と見るかによって、今後の展望は大きく変わってくる。実際、デジタルテクノロジーを駆使した新規参入者がもたらす破壊的イノベーションにより、金融機関は莫大な売上や利益を失うリスクにさらされるという予測もある。 ガートナー コンサルティング バイスプレジデントのジェームズ・プラス氏は、「伝統的な金融機関がFinTechにビジネスチャンスを見出したいのであれば、デジタルビジネスへの転換を急いで、新たなビジネスモデルやエコシステム、プラットフォームを構築し、顧客との革新的なインタラクションの方法を模索していく必要がある」と説く。 そして