2038年度末ごろに延伸開業する予定の北海道新幹線の新函館北斗―札幌について、財務省が建設で生じる利便性向上額を総費用で割った値(費用便益比)を試算したところ、26年3月時点で採算性の目安とされる「1」を下回ったことが明らかになった。国土交通省の評価基準に照らすと、「基本的に中止」に該当する水準だった。 23日の財政制度等審議会(財務相の諮問機関)の分科会で示した。財政審は今後の議論を踏まえ、6月上旬ごろまでに意見をまとめて財務相に提言する予定。今回の指摘を受け、北海道新幹線の延伸事業は改善に向けた見直しを迫られる可能性がある。 財務省はプロジェクトを中止すべきかの判断に使われる費用便益比について、建設主体の「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」が25年12月、想定を上回る工事資材価格の上昇などで、事業費が最大1・2兆円増える見通しを公表したことを受けて試算した。 試算は公表されている事業規模

