製造業現場の派遣労働者らでつくる民間非営利団体(NPO)「ガテン系連帯」が18日、秋葉原の無差別殺傷事件を考える集会を都内で開き、事件の背景に「人間の使い捨て」の仕組みがあると指摘、単純に派遣社員を危険視すべきではないと訴えた。 ガテン系連帯の小谷野毅事務局長は、加藤智大容疑者(25)=殺人未遂の現行犯で逮捕=が8月末で関東自動車工業(本社・神奈川県横須賀市)への派遣契約を中途解約される予定だった点に触れ「正社員ならあり得ない。やったことを正当化する意図はないが、人間を絶望させる派遣労働に問題がある」と語った。 ガテン系連帯は20日に同社を訪れ、解約の経緯の説明を求める。