男子100メートル決勝のスタート時に投げ込まれたボトル(中央)(5日、五輪スタジアムで)=多田貫司撮影 男子100メートル決勝スタートで、「用意」の瞬間、選手に向けてプラスチック製ボトルが投げ込まれた。 銀メダルを獲得した第5レーンのヨハン・ブレーク(22)(ジャマイカ)の後方、約5メートル辺りに緑色のボトルが弾んだ。 英紙ザ・タイムズによると、投げ込んだ男は酔っていたという。隣に居合わせた柔道女子70キロ級で銅メダリストのエディト・ボス(32)(オランダ)がパンチを食らわし、直後に男は警備員に捕まって警察に引き渡された。 同紙によると、ボスは「男がボトルを投げるのを見て反射的に殴った。おかげでせっかくの100メートルを見逃してしまい、悲しい」と語り、9秒63の五輪新記録で優勝したウサイン・ボルト(25)(ジャマイカ)は、「何かの音がしたのは聞こえた。妨害行為は非常に残念」と話している。(