10月16日、「脱原発」を掲げ、動きだした小泉純一郎元首相(71)が、千葉県木更津市で開かれた講演会に登場した。演説するその姿はかつて、「自民党をぶっ壊す!」と叫んで首相を射止めた現役時代さながら。100分間にわたって熱弁する“小泉劇場”に、居並ぶテレビカメラ、会場を埋め尽くした約1100人の聴衆が聴き入った。 その迫力におののいた永田町では、小泉氏が「脱原発新党」を立ち上げるという噂が駆け巡ったが、そこはこう否定した。 「どっかの新聞でまた、原発ゼロの新党を考えているんじゃないかというのもあったけど、そんなこと毛頭考えてません。私の話が聞きたいという所には行ってお話しして、何かの参考になればという話なんです」 だが、衆参で“絶対多数”を誇る安倍内閣を攻めあぐねる野党が、この好機を逃すはずもない。各党から続々とラブコールが送られているのだ。昨年末の衆院選以降、存在感が薄れていた生活の党の小