年明け早々、地元(埼玉)陸協から会報が送られてきた。 会報の第四面は、恒例?となっている川内優輝選手(埼玉県庁)の手記である。 手記のタイトルは『サブテンを達成して世界へ出よう!』。 この手記を読んで、昨夏の日刊スポーツ紙面に掲載された下記の記事のことを思い出した。 2年前、川内君が勤務する春日部高校の文化祭で初めて話す機会があった。実業団に属さず、公務員として走っているという肩書の物珍しさの方が先行している存在だった。僕も市民ランナーとしてのバックグラウンドには興味を持ったものの、選手としての彼にはさして関心はなかった。 ところが、いざ話をすると印象は一変した。自分がなぜこういう練習方法をしているかという説明が明快で、しかも自分の頭で考えた形跡があちこちに見える。あれから2年たち、成績を出し続ける彼は陸上界にとってもはや“きわもの”ではなく、新しいスタンダードを生み出しつつある。 (20