単身でグアテマラを出発、メキシコからリオグランデ川を渡り、米テキサス州にやって来た12歳のオスカル君(2021年3月27日撮影)。(c)Ed JONES / AFP 【4月10日 AFP】密入国業者が操る小さなボートに乗って、12歳のオスカル君はメキシコからリオグランデ(Rio Grande)川を渡り、米テキサス州に着いたばかりだ。南米グアテマラからの1か月に及ぶ危険な旅を終えて涙を流し、腹をすかし、おびえている。 「ベンゴ・ソロ(一人で来ました)」。オスカル君がスペイン語で発した米国到着の第一声だ。 「何も食べるものがなかったので、こっちに来ました」と、やせ細った少年は茶褐色の大きな瞳でAFPに語る。 就任から2か月以上がたったジョー・バイデン(Joe Biden)大統領にとって、メキシコ国境に押し寄せる移民の急増は最大課題の一つだ。 バイデン氏率いる民主党政権発足以降、大人の同伴者がい