【11月5日 AFP】真夏のカナダ・ハドソン湾(Hudson Bay)。照りつける太陽の下、海氷から遠く離れた岩場に1頭の雄のホッキョクグマが座っていた。 毎年6月下旬、湾内に氷がなくなると同時にホッキョクグマは岸への移動を強いられ、そこから先は飢えが待っている。 いったん陸に上がると「クマが食べられるものは限られる」。そう説明するのは、ホッキョクグマ保護団体「ポーラーベア・インターナショナル(Polar Bear International)」の生物学者ジェフ・ヨーク(Geoff York)氏(54)だ。 米国人のヨーク氏は毎年数週間、北極圏の片隅に位置するカナダ・マニトバ(Manitoba)州北部の小さな町チャーチル(Churchill)に滞在し、ホッキョクグマの行く末を見届けようとしている。 日差しを浴びる雄グマのそばには魚の骨が山積みになっていたが、体長約3.5メートル、体重590
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