ロシアの国営宇宙企業「ロスコスモス(ROSKOSMOS)」と、ロケット運用会社「インターナショナル・ローンチ・サービス(International Launch Services:ILS)」は6月8日、通信衛星「エコースターXXI(EchoStar XXI)」を搭載した「プロトンM/ブリーズM」ロケットの打ち上げに成功した。 プロトンMロケットの打ち上げは、昨年6月以来、1年ぶりとなる。この昨年の打ち上げは成功に終わったものの、ロケットにトラブルが生じ、危うく失敗の恐れもあった。 プロトンは長年、ロシアの宇宙開発のワークホースとして、また近年ではその高い性能と安い価格から商業打ち上げ市場においても存在感を発揮し、毎月1機が打ち上げられるほどの活躍をみせていた。しかしここ数年はトラブルが頻発するようになり、打ち上げ失敗を相次いで起こしていた。 ある関係者は「あんな毎年1回墜ちるようなロケット