ソニー・ミュージックエンタテインメントは、2016年4月1日にグループ各社の役員人事を発表した。このうちアニメ製作やその映像音楽ソフト関連事業などを手掛けるアニプレックス、そしてアニメーション制作のA-1 Picturesでも異動があった。 アニプレックスでは、代表取締役で執行役員社長の植田益朗氏が取締役会長に異動した。執行役員社長は退任する。 執行役員常務であった岩上敦宏氏が新たに執行役員社長に就任、また代表取締役に昇格した。岩上敦宏氏は、アニプレックスのプロデューサーとして『魔法少女まどかマギカ』や<物語>シリーズなど、数々のヒット作を手がけてきた。ヒットメーカーが業績の好調が伝えられるアニプレックスを率いることになる。 ソニー・ミュージックエンタテインメントの取締役で、アニプレックスの取締役も務める今野氏敏博氏も代表取締役に昇格する。代表取締役は二人体制となる。 執行役員では、越智武
国内の音楽会社2社が手を組み、日本のアニメでヨーロッパ市場の攻略を目指す。アミューズとランティスはフランス・パリに共同出資の現地法人アミューズランティス・ヨーロッパ(AmuseLantis Europe S.A.S.)を設立することを明らかにした。 新会社はヨーロッパ市場での日本コンテンツの発信を目指す。とりわけ現地で人気の高い日本アニメ関連を中心に市場の開拓を目指す。 資本金は76万ユーロ(約1億円)を予定、51%をアミューズ、49%をランティスが出資する。代表取締役にアミューズ代表取締役社長の畠中達郎氏、取締役副社長にランティス代表取締役社長の井上俊次氏がそれぞれ就任する。さらにアミューズから青木普起氏、ランティスから松村起代子氏が執行役員に加わる。 アミューズとランティスは、既に2014年9月よりバンダイナムコクリエイティブも交えた3社で、海外事業で業務提携を実施している。国内ではラ
2015年11月27日に劇場第1部『亜人 -衝動-』が公開された。桜井画門の人気コミックを原作に劇場アニメ3部作、そしてテレビシリーズを並行して展開する大型企画である。 本作は2Dテーストも盛り込み、CGの技術を駆使したデジタルアニメーションの映像でも大きな注目を集める。そのアニメーション制作を担当したのは、製作委員会にも参加するポリゴン・ピクチュアズである。 ポリゴン・ピクチュアズは、『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』『トロン:ライジング』『超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム』など海外向けのCGアニメーション制作で世界的な人気を獲得した。それが2014年の『シドニアの騎士』をスタートに、日本での製作に本格参入した。 なぜいま日本市場なのか、日本から世界はどう目指すのか、デジタルアニメーションの可能性は、そして映像配信はアニメビジネスを変えるのか、代表取締役の塩田周三氏に
アニメ!アニメ!編集部は2015年12月16日から23日の期間、2015年のアニメ作品及び視聴動向についてユーザーアンケートを実施した。1478名のかたから回答をいただいた。視聴動向についてのユーザーの回答からは、現在のアニメファンのアニメの接し方も窺われる。 アンケート結果をもとに、「アニメ視聴の方法」、そして2015年に大きな注目を集めた「動画配信」の視聴方法について2回にわけて紹介する。今回は2015年末におけるアニメの視聴方法である。 ■ 依然利用の多いテレビ視聴とテレビ録画、無料動画配信も積極利用 2015年は動画配信の利用拡大がたびたび言及されたが、アニメの視聴方法で最も利用されたのはテレビであった。特にBlu-ray、DVDレコーダーなどを利用した録画は全体の78.3%、約8割が利用している。 一方で、テレビ放送に合わせたリアルタイム視聴は42.0%にとどまっており、テレビア
IMAX CorporationとTOHOシネマズは、国内に新たに10劇場のIMAXシアターを導入する契約を締結した。2015年4月に新設されたTOHOシネマズ新宿に続き、合計11劇場にIMAXが導入されることになる。これによりTOHOシネマズは日本国内におけるIMAXの最大級のパートナーとなる。 TOHOシネマズは国内映画興行チェーンの最大手。今回の両社のパートナーシップ拡大で、映画ファンがIMAXを体験する機会がさらに広がりそうだ。 IMAXは、高品質の映像と音響を大型スクリーンで提供する次世代型のシアターとして知られる。TOHOシネマズとは2015年4月に2015年4月に都内にて新設されたTOHOシネマズ新宿での導入からとのパートナーシップとなる。 以降、同シアターは『ドラゴンボールZ 復活の「F」』、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、『ジュラシック・ワールド』など大型作品を続
アニメーション制作の中堅スタジオであるマングローブが、2015年9月29日より破産手続きに入ったことが分かった。マングローブは製作委員会などからアニメーション制作を直接受注する元請け制作会社のひとつ、数々の人気アニメを制作してきた。 同社は債務超過状態が続いており、このため債務整理の在り方を検討していた。しかし、事業の継続が困難であるとの結果に至り破産手続きをすすめることになった。今後、裁判所に破産手続きを申し立てる。 マングローブは2002年に、代表取締役を務める小林真一郎氏らにより設立された新興のアニメスタジオである。小林真一郎氏はサンライズのプロデューサーの経験があり、歴史が浅いながらもアニメーションの元請制作を数多く手がけてきた。2004年の『サムライチャンプルー』、2006年の『Ergo Proxy』、2008年の『ミチコとハッチン』など、クリエイターの個性を押し出したハイクオリ
5月8日に日本テレビホールディングス(日本テレビHD)は、平成27年3月期決算を発表している。テレビ放送の視聴率が好調ななか売上高、利益も微増となり、増収増益となった。連結売上高は3624億9700万円(6.1%増)、営業利益は423億8200万円(5.7%増)、経常利益は486億9600万円(1.8%増)、当期純利益は304億6700万円(9.5%増)と堅調だった。 日本テレビHDは決算発表と伴に、グループ会社各社の決算も明らかにしている。この中にはアニメ製作会社のタツノコプロ、映像ソフトのバップ、動画配信のHJホールディングスなども含まれている。 タツノコプロは2014年1月にタカラトミーより発行済株式の過半得数を取得して子会社化している。売上高は21億4900万円、営業利益1億5800万円、経常利益は1億6100万円、さらに当期純利益が7400万円であることが分かる。 売上高の20億
総務省が11月28日に発表した「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析(2013年度)」によれば、2013年度の日本の放送コンテンツの海外輸出は137.8億円だった。前年の調査の104.3億円から大幅に伸びた。 輸出総額のうち62.2%がアニメで、アニメコンテンツの海外輸出は約85億7300万円になる。一方、商品化権やビデオグラム(DVDやBlu-ray)化権、フォーマット・リメイク権、インターネット配信権を含まない番組放送権のみの輸出総額は62.1億円である。こちらはアニメのシェアは47.2%となる。アニメが放送権だけでなく、映像周辺ビジネスで売り上げをあげていることが分かる。 この調査は総務省の情報通信制作研究所が、日本の放送コンテンツの海外展開状況を知るものとして毎年まとめている。調査対象が地上波局(2013年度は100社)と衛星局(同72社)、プロダクション7社となっている。対象
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第26回 「アメリカにおける日本のライトノベル ― Yen Pressの新たな挑戦」‐中編‐ 椎名 ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』『ブラック・ホール』『デイトリッパー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ ■ <アメリカにおけるライトノベル> 『キノの旅』北米版 そもそも日本語の「ライトノベル」という言葉は1990年代初頭から使われるようになり、2000年初頭に定着したとも言われる呼び方で、和製英語である。 ただし海外でも日本のアニメやマンガのファンには「LIGHT NOVEL」と言って通じる場合
アニメ・マンガ関連の持株会社IGポートが、2014年10月に新たなアニメーション制作会社を設立する。9月19日の取締役会で決議した。新会社は株式会社シグナル・エムディ(予定)となり、フルデジタルのアニメーションとスマートデイバイス向けの技術開発を行う。また、子ども向け・ファミリー向けのアニメーション制作のための基盤を構築するとしている。 新会社の資本金は3000万円を予定し、IGポートが100%出資する。社長にはグループ会社のプロダクション I.Gの取締役企画室担当兼企画室室長である森下勝司氏が就任する。森下氏は、プロロダクション I.Gで、『劇場版 BLOOD-C The Last Dark』や『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』ほか多くの作品でプロデューサーを務めた経験がある。 IGポートは、アニメの企画・製作、制作やマンガ出版を行うグループ企業を統括する持ち株会社である。グループ会社には
フジテレビジョンは2014年8月1日付で、東京・田無市に本拠を持つアニメ制作会社のデイヴィッドプロダクションを子会社化した。デイヴィッドプロダクションは、2007年9月にGDH(現ゴンゾ)出身の沖浦泰斗氏、梶田浩司氏らが設立した。元請制作の作品として、アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』やその続編『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』、『戦う司書』、『リストランテ・パラディーソ』などヒット作や話題作がある。 フジテレビの持株比率や株式の譲渡価格は明らかにされていない。一方で、フジテレビの総合開発局長の清水賢治氏がデイヴィッドプロダクションの非常勤の取締役副社長に、コンテンツ事業局コンテンツ事業部長の宮道治朗氏とアニメ開発部部長の松崎容子氏がそれぞれ非常勤の取締役に就任している。今後、両社が協力して事業を進めていくことが窺われる。 フジテレビは2013年1月にアニメ開発部を設置、アニ
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