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ブックマーク / www.s.u-tokyo.ac.jp (7)

  • 環形動物ミドリシリスの特異な繁殖様式 ―ストロナイゼーションの発生過程と遺伝子発現― 東京大学 大学院理学系研究科・理学部

    DATE2023.11.22 #Press Releases 環形動物ミドリシリスの特異な繁殖様式 ―ストロナイゼーションの発生過程と遺伝子発現― 中村 真悠子(研究当時:博士課程) 佐藤 大介(研究当時:生物科学専攻修士課程、現:同専攻博士課程) 加藤 寿美香(研究当時:生物学科学部生、現:同大学院博士課程) 小口 晃平(生物科学専攻 特任助教) 岡西 政典(研究当時:生物科学専攻 特任助教、現:広島修道大学 助教) 林 良信(慶應義塾大学 専任講師) M. Teresa Aguado(ドイツ ゲッティンゲン大学 教授) 三浦 徹(生物科学専攻 教授) 発表のポイント 日近海に広く分布するゴカイの仲間のミドリシリスにおいて、体の一部が繁殖のためにちぎれて泳ぎ出す「ストロナイゼーション」という繁殖様式における発生過程と遺伝子発現を明らかにした。 身体の後方に新たに頭部ができ、生殖巣を含む

    環形動物ミドリシリスの特異な繁殖様式 ―ストロナイゼーションの発生過程と遺伝子発現― 東京大学 大学院理学系研究科・理学部
  • 金沢市の高校で捉えた放射線バーストで雷発生の瞬間に迫る - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部

    和田 有希(物理学専攻 博士課程3年生 / 理化学研究所 研修生) 榎戸 輝揚(京都大学白眉センター 特定准教授 / 理化学研究所 客員研究員) 発表のポイント 2018年1月10日に石川県金沢市の市街地において、雷放電での原子核反応に由来する1秒未満の強烈な「ショートバースト」と呼ばれる現象の放射線観測に成功した。 このショートバーストの直前に、1分間にわたって雷雲から到来する放射線である「ロングバースト」も観測した。ロングバーストとショートバーストが引き続いて発生する現象の観測は世界初である。ロングバーストは雷放電の前駆現象として働き、ショートバーストや雷放電そのものの引き金を引いた可能性がある。 研究チームは若手研究者が中心となり、世界的にも珍しい日海沿岸の冬季雷に着目し、石川県内の高校や企業などと協力して観測網を整備しており、今後も拡大予定である。 発表概要 東京大学大学院理学系

    dowhile
    dowhile 2019/06/30
  • 世界最古の水稲栽培文明を滅ぼした急激な寒冷化イベント - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部

    東京大学大気海洋研究所 東京大学大学院理学系研究科 概要 中国の長江デルタでは、約7500年前から世界最古の水稲栽培を基盤とした新石器文明が栄えたが、約4200年前に突然消滅し、その後300年間にわたり文明が途絶えた。多くの考古学者や地質学者が研究を行ってきたが、原因について統一的な見解は得られていなかった。 東京大学と日中の研究機関の共同研究グループは、長江デルタの近傍から2の海洋堆積物コアを採取し、アルケノン古水温分析を行うことで完新世の表層海水温変動を高時間解像度で明らかにした。コア採取地は沿岸の浅海である。沿岸気温は表層海水温と強い相関がある。そのため、表層水温変動の記録から長江デルタの気温変動を定量的に推定することができる。分析の結果、長江文明が途絶えた時期に一致する約4400~3800年前には、大規模かつ複数回の急激な寒冷化(3~4℃の温度低下)が発生していたことが示された。

  • 脊椎動物の基本構造が5億年以上変わらなかった理由 - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部

    〜遺伝子の使い回しによる進化的な多様化の制約〜 入江 直樹(生物科学専攻/附属生物普遍性研究機構 准教授) 上坂 将弘(生物科学専攻 博士研究員) 日下部 岳広(甲南大学理工学部生物学科・ 統合ニューロバイオロジー研究所 教授) 倉谷 滋(理化学研究所 主任研究員) 発表のポイント 脊椎動物の基構造が5億年以上の進化を通して変化しなかった要因として、遺伝子の使い回しから生じる制約が寄与している可能性が高いことを大規模遺伝子発現データ解析から明 らかにしました。 遺伝子の使い回しが、新しい特徴を進化させる役割があることは良く知られていましたが、逆に多様化を制限している可能性が高いことを実験データから示しました。 動物に限らず、さまざまな生物において進化しやすい/しにくい生物の特徴を理解することに貢献すると期待されます。 発表概要 我々ヒトを含む背骨をもった動物(脊椎動物、(注1))は、5億

    脊椎動物の基本構造が5億年以上変わらなかった理由 - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部
  • ヒト培養細胞の放射線耐性を向上させる新規タンパク質をクマムシのゲノムから発見: 東京大学

    拓磨(生物科学専攻 特任研究員) 堀川 大樹(慶應義塾大学先端生命科学研究所 特任講師) 國枝 武和(生物科学専攻 助教) 発表のポイント 極限的な環境に耐性を示すクマムシのゲノムを解読し、その中にコードされたクマムシ固有な新規タンパク質の1つがヒト培養細胞の放射線耐性を向上させることを発見しました。 今回同定したタンパク質を導入したヒト培養細胞では、放射線によるDNA切断が抑制されたばかりでなく、増殖能を喪失させる線量の放射線を照射した後も、一部の細胞が増殖能を維持していました。 今回解読したクマムシのゲノムは、哺乳動物などの耐性強化に寄与する有用な遺伝子資源になると期待されます。 発表概要 クマムシは、さまざまな極限環境に耐性を示す1mm未満の小さな動物で、ヒトの半致死量の約1000倍(4000 Gy)の放射線照射にも耐えます。しかし、こうした極限的な耐性を支える分子メカニズムは

  • 乱流発生の法則を発見:130年以上の未解決問題にブレークスルー - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部

    佐野 雅己(物理学専攻 教授) 玉井 敬一(物理学専攻 大学院生(博士課程1年)) 発表のポイント 整った流れ(層流)が乱れた流れ(乱流)に遷移するときに従う普遍法則を実験で見いだした。 最大級のチャネル実験装置を製作すると同時に、普遍的な法則の検証に必要な新たな測定解析手法を考案したことが発見のポイントだった。 乱流への遷移の理解は省エネルギーなどに不可欠であるだけでなく、自然界に普遍的に存在する不規則現象の理解に繋がる。 発表概要 我々の回りは空気や水などの流体で満ちています。整った流れは層流と呼ばれ、乱れた状態は乱流と呼ばれます。しかし、層流がいつどのようにして乱流に遷移するのか、そこにどんな法則があるのかは、130年以上にわたる未解決問題でした(注1)。流体の方程式が非線形性(注2)のため数学的に解けないことや、実験的にも乱れの与え方にさまざまな可能性があることが理解を阻んできまし

    乱流発生の法則を発見:130年以上の未解決問題にブレークスルー - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部
  • 第31回~ - 理学のキーワード - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部

    これは理学にとって基的で,かつ研究の最先端の動向を象徴するような概念を選び,その意味をわかりやすく解説しようというもの。2005年3月に研究科諮問会から頂いたアドバイスをもとに,編集委員会で練り上げた新企画です。「どこかで耳にしたけれど正確には知らない」というコトバの意味を知ることで,理学研究という広大な土地への扉を開ける,「鍵」を手にしてください。 第31回(放射能関連の特集) 原子核とその安定性 放射線と半減期 原子核分裂 セシウム137およびヨウ素131の環境化学 放射線に関する単位 大気中の物質拡散 海洋中の物質拡散 生態系における濃縮(生物濃縮) 放射線の生物影響 体外被曝と体内被曝 土壌中の汚染物質の拡散の数理と予測

    dowhile
    dowhile 2014/06/09
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