子どもの遊び相手をする吉田祥平さん=21日、岩手県大槌町、原田写す 殴る、蹴る、暴言を吐く。被災地で、震災や長引く避難生活によって子どもたちが精神的に追い込まれている。子どものストレスのサインにはいろいろあるが、その一つが攻撃的な言動だ。周囲の大人は戸惑うことも多いが、どんなことに気をつければよいのか。 宮城県南三陸町の住民が暮らす避難所。小学校低学年の女児3人が、ボランティアで訪れた男子高校生(17)の足を蹴り始めた。 靴を履いたまま、すねを強く蹴り上げる。「痛いよ、やめて」。高校生が言っても止まらない。その後も、首を絞めたり、ズボンを引っ張ったり。高校生は「こんなことは初めて」と戸惑いを見せた。 被災地で子どもの遊び相手をしている支援団体は、こうした子どもの変化に気付きやすい。 「最初に会った時は、子どもたちはもう、全身ストレスの塊でしたよ」。3月中旬から岩手県大槌町で子ども