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放射性物質による土壌汚染が懸念される飯舘村の水田。今年の作付けができないおそれが出ている=9日午後2時ごろ、木村写す イネを作付けできない水田で、バイオマス燃料の原料となるヒマワリやナタネなどを作付けしたい――。福島第一原子力発電所から漏れた放射性物質による土壌汚染が確認された福島県飯舘村の菅野典雄村長が9日、同村を訪れた鹿野道彦農林水産相に提案した。 政府は8日、土壌中の放射性セシウム濃度が土1キログラムあたり5千ベクレルを超える水田では、イネの作付けを禁止するという基準を発表した。近く作付け禁止地域を定めるが、飯舘村では基準を超える水田が出ており、村全域の水田が作付け禁止となる可能性がある。 菅野村長は9日の会談で、禁止地域でバイオマス燃料の原料となる農産物を作付けして農地を維持・保全し、農家の営農意欲も支えたいと説明した。鹿野農水相は「どういう作物が(放射性物質を)吸い上げる量
暖房機器などの大手メーカー、コロナ(新潟県三条市)は8日、4月から宮城県角田市で稲作などの農業事業に乗り出すと発表した。地元で始めた事業を県外へ広げ、市販を目指す。農業への異業種参入は流通業や建設業で相次いでいるが、畑違いの製造業による本格参入は珍しい。 コロナは昨年4月、農業生産法人コロナアグリを設立。地元で3.8ヘクタールの農地を借り、無農薬、無化学肥料でコメ作りを始めた。角田市では22ヘクタールを借り、大豆や野菜も栽培。地元の熟練農業者2人と若手就農希望者4人を雇う。 三条市で収穫したコメは主にグループの従業員食堂用や取引先への贈答用だった。規模拡大で市販に乗り出し、800万円程度だった売り上げを新年度には5千万円に伸ばす。コロナの連結売上高752億円からすれば微々たる額だが、農業事業を通じて企業イメージを高める狙いだ。 コロナには、高齢化などで耕作放棄地が出かねない複数のコメ
5日午前9時半ごろ、佐賀県鳥栖市で、畑から収穫前のキャベツ1200個が盗まれているのに農家の男性が気付いた。約400平方メートル分が刈り取られていた。 鳥栖署が見立てた犯行時間は4日午後6時から発見までの間。夜陰に紛れて盗んだとみられるが、総重量は2トン以上。5、6人がかりでも、刈り取りに1時間はかかる。 「良い状態で出荷しようと丁寧に育ててきた。あと数日で出荷するところだったのに……」。被害額は12万円と大きいが、それ以上に農家の落胆は大きい。
青森・弘前のリンゴ農家、 木村秋則さんは肥料も農薬も一切使わない。リンゴは病気や害虫が多く、肥料・農薬なしでは栽培が難しいといわれるが、木村さんは10年以上の試行錯誤の末、これに成功した。 カギは自然の森のような土を再現することだった。弘前大の杉山修一教授はこの土には微生物が多く、「土が分解され発酵していい匂いがする」と言う。木村さんも「肥料やった木より元気がいい。元気を超えてる」 リンゴの葉の中にも微生物が入り込んでいて、これが成長力を高め、病害虫への抵抗力を強めているのだ。微生物が植物の内部に入ることで、植物の中で眠っていた遺伝子が働きはじめるのだという。 これがいま注目されている「エンドファイト」。「エンド」は内側、「ファイト」は植物のことで、植物の内部に入り込む微生物という意味。種類が多いので総称である。 これを農業に生かそうという動きもある。茨城大の成澤才彦准教授は全国各地から6
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