印刷 関連トピックス臓器移植 暴力団が関与した臓器売買事件で、住吉会系暴力団組長側が、臓器移植法違反容疑などで逮捕された石川竜哉容疑者(21)を臓器提供者(ドナー)に決める前にも、数人の組関係者をドナー候補として腎移植の適合検査を受けさせていたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、組長側が、腎移植を実現することでドナー探しの謝礼を確実に受け取ろうとしたとみている。 捜査関係者によると、住吉会系の坂巻松男組長(70)=同容疑などで逮捕、健康上の理由で釈放=から指示を受けた江口祐子容疑者(47)が、ドナーの紹介を依頼した医師の堀内利信容疑者(55)に、数人の組関係者をドナー候補として引き合わせたという。組関係者らに病院で適合検査を受けさせたが、いずれも不適合と判定されたという。 だが、江口容疑者は堀内容疑者らに「ドナーになるのはほかにもいる」などと話し、ドナー探しを続けた。その過