「第1回日本軍『慰安婦』博物館会議」に出席した関係者ら。前列で着席の右から2人目が「女たちの戦争と平和資料館(wam)」の池田恵理子館長=1日 「慰安婦問題」の先行きが読めなくなってきた。2015年末の日韓合意で「最終的かつ不可逆的」に解決したはずが、昨年末に釜山の日本総領事館前に慰安婦像が設置。日本の駐韓大使らが長期一時帰国したが、撤去の見通しがないまま帰任した。この間に米ロサンゼルス近郊の像の撤去を求めた訴訟の敗訴が確定。韓国では来月の大統領選の各候補が合意の見直しを主張し、合意に反対する民間団体も活動を活発化させている。 ▽成果も 4月1日夜、米グレンデールにある慰安婦像の撤去訴訟を起こしていたNPO「歴史の真実を求める世界連合会(GAHT)」が、3月下旬の敗訴確定を受けた報告会を東京都内で開催。目良浩一代表はビデオレターで「米国ではかなりの知識人でも『慰安婦=性奴隷』を信じている。