集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? ということでICMシリーズ3つ目 Reignier J, Darmon M, Sonneville R, et al. Impact of early nutrition and feeding route on outcomes of mechanically ventilated patients with shock: a post hoc marginal structural model study. Intensive Care Med. 2015 May;41(5):875-86. PMID: 25792207. フランス、人工呼吸を72時間以上必要として、挿管後48時間以内に収縮期血圧が90mmHg以下になった成人3032例。挿管後48時間以内に何らかの栄養が投与された
そもそも、PPAR-γアゴニストなんて、第一選択とする薬剤ではない。SU剤とどちらが悪いか・・・議論されるべきポジションの薬剤と私は思う。武田の時代錯誤の営業で保持されてた薬剤で、ジェネリックや武田の方針変更でアクトス関連薬剤もニッチな薬剤という本来のポジションとなったと思う。 体重増加をもたらす血糖降下剤及び戦略の心不全リスクをメタアナリシスで示した報告 Glucose-lowering drugs or strategies and cardiovascular outcomes in patients with or at risk for type 2 diabetes: a meta-analysis of randomised controlled trials Jacob A Udell, et. al. The Lancet Diabetes & Endocrinolog
将来的にはCOPDに対するICSの使用について好酸球数が予測因子になるでしょう。 Steven Pascoe, et al. Blood eosinophil counts, exacerbations, and response to the addition of inhaled fluticasone furoate to vilanterol in patients with chronic obstructive pulmonary disease: a secondary analysis of data from two parallel randomised controlled trials Lancet Respiratory Medicine, Published Online: 12 April 2015 背景: COPD患者に対する吸入ステロイド薬(ICS)の短期
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集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? ICMシリーズの二つ目。 Krag M, Perner A, Wetterslev J, et al.; SUP-ICU co-authors. Prevalence and outcome of gastrointestinal bleeding and use of acid suppressants in acutely ill adult intensive care patients. Intensive Care Med. 2015 May;41(5):833-45. PMID: 25860444. 欧米11カ国97ICUで行われた、1週間の横断研究、1034例。そのうち、胃酸分泌抑制薬は73%に投与されていた。臨床的に重要な消化管出血(吐血とかNGが赤かったりとかして、か
「血中、組織中の成分が減少しているなら、外から補充すれば良い」というサプリメント原理主義の愚劣さ ・・・ 泌尿器学会や婦人科学会系にもその種の発想でいいかげんなことを言う教授どもがあふれている 「あるある問題」からなんの進展もない・・・嘆かわしい テストステロンによる副事象、心血管系への悪影響に関して配慮せず、利点だけを提示する、研究者倫理だけでなく、医師倫理でも問題 投与法として、注射、経皮パッチ・ゲルなどあり、血中濃度の動態も異なる ゲル、注射、パッチでその安全性の違いを検討した後顧的分析報告 Comparative Safety of Testosterone Dosage Forms J. Bradley Layton, et. al. JAMA Intern Med. Published online May 11, 2015. doi:10.1001/jamainternmed
5月6日はゴムの日とのことです。 青木ブログとしてとりあげるべきは性感染症予防の話でしょう。 学校での予防教育では、中学で習うことになっていますが、限界について聞いていないことが多いので、100%使っていても感染することがあるから、問題かなとおもったら(あるいは)パートナーチェンジするとき(症状がなくても)には保健所(無料)や医療機関で検査したほうがいいですよ、というのが必須メッセージ。 え?コンドーム使えば病気にならないんじゃないんですか???という目が点になるのが学生ではなく先生だったりしますので。エイズonly教育の負の側面。 また、他の病気とちがって、無症候性の状態があることの理解も重要で、痛くも痒くもないから検査は要らないという誤解をされないよう一言二言加えておきます。 目の前の患者さんは検査と治療をして終わりではありません。 性感染症の場合は再感染予防、パートナーの検査/治療も
治らないんですけれども・・・という相談は、患者さんからも、医療者からもきます。 東京、新宿界隈で流行している「再興感染症」の梅毒は、今でもペニシリンが有効(耐性にならない仕組みがある)ですが、治らない系相談が続きます。 -編集長、治らない一番の理由はなんでしょうねえ・・・ 「ほぼ9割、患者が薬を飲んでいない(指示通りに)からである」 -それは処方した医師が信頼されていないってことですかね・・・ 「ありうる」 -ほかには? 「治療が間違っている・中断している」 -ほかにはないですか? 「再感染が続いている。流行が続く限りしかたない。」 -げげ! 「診断が間違っている」 -ヘルペスと思ってウイルスの薬とか・・・コンジローマと間違えるとか、報告は多いですしね。 梅毒に感染してできた抗体は、再感染を予防しない→曝露すれば何度でも感染しうる・・というわけですが -どの治療がベストなんですかね? 「ベ
2015年05月05日10:04 カテゴリ 専門研修で求められる6つのコアコンピテンシー 総合診療専門医に関する委員会からの報告が平成27年4月20日に日本専門医機構 総合診療専門医に関する委員会から出された。そこでは専門研修カリキュラム案として以下の6つのコアコンピテンシー(核となる能力)が示されている。我々地域で働いてきた医師、家庭医、総合診療医であれば必要な要件がかなり網羅的に示されている。これらをしっかりと身に付けることで専門医として胸を張って世に羽ばたけることと思われる。 一方でその後のキャリアとしては診療所や小規模病院の中心として活躍することが求められるであるが、その際にはさらに診療の質向上だけではなく、医療機関の実質的な運営、さらには他のステイクホルダーとの折衝、人材マネジメントなど実に幅広く、そして生々し現実を学びながら実践していく必要がある。 これからの総合診療専門医、さ
検査すればいいというわけではない 子宮頸がんの国内発生状況 RCT1件のみ! システマティックレビュー(Peirson, 2013年)*3 子宮頸がん、特に検診について少し確認してみましたので、ここに備忘録としてまとめておきます。 検査すればいいというわけではない がん検診と言えども、治療と同じくどの程度の効果があるのか、どのような害があるのかについて、よく吟味する必要があります。「早期発見、早期治療」が必ずしも有益ではない場合や、デメリットがある場合があるからです。 多くの人が誤解しているように思えますが、何でも検査で調べておけばいいというわけではない、という大前提をここでまず確認してから、先に進みたいと思います。 子宮頸がんの国内発生状況 厚生労働省 *1、がん情報サービス *2の情報によると、子宮頸がんの推計患者数は以下のようになっています。 ヒトパピローマウイルスは、性経験のある女
今年は2週間近く休める人もいる大型連休とのことです。 後半には帰国しはじめるひとたちもいますので、「渡航歴あり」という2014年のキーワードの患者さんたちが各地で受診します。 渡航歴にひっぱられたり感染症にフォーカスしすぎて他のコモンな問題を見落とすとかも怖いですが・・・ まずは鑑別にいれて検討。 国立国際医療研究センターの先生たちの渾身の一冊、日本の医療制度、保険システム、日本人に多いパターンなどを考慮したプライマリケア医向けの本は、amazonだとすぐには発送してもらえない状態とか・・・ 南江堂ホームページ http://www.nankodo.co.jp/g/g9784524265749/ 【写真 amazon】
■BMJ■ 高齢者での喫煙の影響 Impact of smoking and smoking cessation on cardiovascular events and mortality among older adults: meta-analysis of individual participant data from prospective cohort studies of the CHANCES consortium*1 60歳以上の喫煙者は若年者と比べると禁煙サポートが不十分と言われているんだそうです。もう高齢者だしね・・・という流れがありますが、実際に60歳以上の高齢者でどの程度喫煙による害があるかを評価しています。 論文のPECOは、 P:60歳以上の高齢者50万3905人 E:喫煙者 C:非喫煙者 O:心血管死亡 T:メタ解析/Random effect model
いつも若手医師に伝えるMessageの一つ、それがタイトルの「若い時の節約は禁忌」です。 これは贅沢な生活を推奨するものでは全然ありません。 節約してはならないものがある・・というのがMessageです。 では節約が禁忌な対象は何か・・それは勉強道具です。 昔、編集長が研修医の時、20ドル札、一枚で10日間を過ごしました。(Includingガソリン代) 当然、欲しいマニャアルやアトラスについては「帰国して稼ぐようになったら購入すれば良い・・」と思っていました。 これが間違いでした。 勿論、編集長のように還暦をすぎても勉強は可能。しかし記憶に残り方が、患者に役立つ程度が違うのです。 マニュアル、アトラス、コンピュータ、ソフト・・どれも高価なのですが、勉強は今しかできません。 Freshな頭のある研修医時代こそが勉強に最大投資すべき時なのです。 若い時の勉強を、加齢してからする事は不可能です
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