タグ

ブックマーク / blog.goo.ne.jp/druchino (123)

  • βラクタムの投与時間 - Dr内野のおすすめ文献紹介

    Ram R, Halavy Y, Amit O, et al. Extended vs Bolus Infusion of Broad-Spectrum β-Lactams for Febrile Neutropenia: An Unblinded, Randomized Trial. Clin Infect Dis. 2018 Sep 28;67(8):1153-1160. PMID: 29608680. ここしばらくずっとトピックですね。またRCTがあったので載せておきます。今度は好中球減少患者。30分と4時間で、4時間の勝ち。 大きなRCTが出るまでは動くな、がEBMの基ではありますが、ここまで一方的な結果ばかり見ていると、心が動く。しかもコストは変わらないし。 ただナースの手間的にはちょっと負担になるだろうし、やっぱりsit tightかなー。

    βラクタムの投与時間 - Dr内野のおすすめ文献紹介
  • 慈恵ICU勉強会 181002 - Dr内野のおすすめ文献紹介

    集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

    慈恵ICU勉強会 181002 - Dr内野のおすすめ文献紹介
  • 慢性肝不全の急性増悪の予後 - Dr内野のおすすめ文献紹介

    集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? CCMばっかり紹介していると、そんなの知ってるよって思われちゃうから、そろそろ違う雑誌へ。 Meersseman P, Langouche L, du Plessis J, et al. The intensive care unit course and outcome in acute-on-chronic liver failure are comparable to other populations. J Hepatol. 2018 May 4. [Epub ahead of print] PMID: 29730473. EPaNICのデータを使用し(ほぉ)、慢性肝不全の急性増悪でICUに来た71例を、敗血症71例と内科疾患71例と比較。患者背景と重症度でマッチングすると、慢

    慢性肝不全の急性増悪の予後 - Dr内野のおすすめ文献紹介
  • ICUはOP室とは違う? - Dr内野のおすすめ文献紹介

    集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? Taboada M, Doldan P, Calvo A, et al. Comparison of Tracheal Intubation Conditions in Operating Room and Intensive Care Unit: A Prospective, Observational Study. Anesthesiology. 2018 Aug;129(2):321-328. PMID: 29787386. ICUでの挿管はOP室でやるよりも難しく、成功率が低く、合併症が多い、という研究。 非麻酔科医としてはよく分からないのだけど、麻酔科医がICUをローテートすると手技がうまく行かないという話はオーストラリアでも聞いたことがあるので、まあ、そういうものなのかしら

    ICUはOP室とは違う? - Dr内野のおすすめ文献紹介
  • Obesity paradoxに対する一つの答え - Dr内野のおすすめ文献紹介

    集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? 集中治療とは全然関係ないのだけれど。 Lee DH, Keum N, Hu FB, et al. Predicted lean body mass, fat mass, and all cause and cause specific mortality in men: prospective US cohort study. BMJ. 2018 Jul 3;362:k2575. PMID: 29970408. Obesity paradox(簡単に言えば、太っている人は病気になりやすいはずなのに、病気になると予後がいい、という謎)って、ICUでもあるんだよね。脂肪細胞がどうこうとか推測はされているけど、理由を説明するような研究は読んだことがなかった。 この研究の結果はそれほど驚くもの

    Obesity paradoxに対する一つの答え - Dr内野のおすすめ文献紹介
  • 外傷患者の急性期の血圧管理 - Dr内野のおすすめ文献紹介

    集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? Tran A, Yates J, Lau A, et al. Permissive hypotension versus conventional resuscitation strategies in adult trauma patients with hemorrhagic shock: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. J Trauma Acute Care Surg. 2018 May;84(5):802-808. PMID: 29370058. もう外傷患者の初期診療をしなくなってから随分経つので、この話題について読んだり調べたりする機会がなかった。で、久しぶりに見か

    外傷患者の急性期の血圧管理 - Dr内野のおすすめ文献紹介
  • 胸部レントゲン撮影を減らす方法 - Dr内野のおすすめ文献紹介

    集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? Tonna JE, Kawamoto K, Presson AP, et al. Single intervention for a reduction in portable chest radiography (pCXR) in cardiovascular and surgical/trauma ICUs and associated outcomes. J Crit Care. 2018 Apr;44:18-23. PMID: 29024879. この手の研究はそれなりの数があり、このブログでもいくつか紹介してきた。でもこれまでは、研究プロトコルを作って前後比較することが多かった。もっと実際の臨床ではどうなるか、というのがこの研究の趣旨。 具体的には、ある日、二つの病院でICU

    胸部レントゲン撮影を減らす方法 - Dr内野のおすすめ文献紹介
  • DNRのtatoo - Dr内野のおすすめ文献紹介

    集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? Holt GE, Sarmento B, Kett D, Goodman KW. An Unconscious Patient with a DNR Tattoo. N Engl J Med. 2017 Nov 30;377(22):2192-2193. PMID: 29171810. ある人(あるICUの○長)が、俺は心停止したら蘇生して欲しくないから、エピグロにDNRってタトゥを彫ろうかと思う」と冗談をよく言う。そりゃいいアイデアだと思っていたら、同じようなこと(まあ胸だけど)を考える人はいるらしい。 でも、まあよく考えたら自分でもそう思うだろうけど、実際にそういう患者さんに出くわした人は、そのタトゥを信じないらしい。 さらに驚いたことに、こんな報告もされている。賭けポーカーで負け

    DNRのtatoo - Dr内野のおすすめ文献紹介
  • もっとガイドラインを簡単に作れないか? - Dr内野のおすすめ文献紹介

    集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? Schoenberg NC, Barker AF, Bernardo J, et al. A Comparative Analysis of Pulmonary and Critical Care Medicine Guideline Development Methodologies. Am J Respir Crit Care Med. 2017 Sep 1;196(5):621-627. PMID: 28731387. GRADEなどガイドラインの作成方法が言われているが、作るのに時間がかかったり、コストが高くなったりと、弊害もある。 せっかくエキスパートが集まっていて、その人たちは文献検索しなくてもだいたいの情報は持っているのだから、みんなの意見が一致したらsystematic

    もっとガイドラインを簡単に作れないか? - Dr内野のおすすめ文献紹介
  • SAH後のDCIの発生時期 - Dr内野のおすすめ文献紹介

    集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? 昨日、ICU勉強会でDCIについてまとめてもらった。 その時に、「14日とよく言われるけど、その根拠は?」という質問が出て、はっと気がついた。 知らない。読んだことない。わお。 そこで、手元にあるSAHの文献、そこからの孫引き、そしてPubMedを使って、この点について数十の文献をざっと眺めた(疲れた)。そしていくつかのことに気がついた。 まず、DCI関連の文献では、Introductionで「DCIはSAHの30%に発生し、14日以内に起こる」という表現が決まり文句のように使われている(ただし、一部には4〜10日という表現もある)。そして、その参照文献は二つの文献が多く使用されていて、一つは30%という数字のみで時期についての記載はなく、もう一つは古すぎて読めなかった。文献の中には参

    SAH後のDCIの発生時期 - Dr内野のおすすめ文献紹介
  • ICUで言ってはいけない言葉 - Dr内野のおすすめ文献紹介

    集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? 日頃、気になっていること。 シリーズ化しちゃおうかとも思ったけど、ネタが続かなさそうなので止めた。 「家族と相談しDNRの方針となった」 アウトが二つ。一つは、家族と相談するんじゃなくて、人の意思を尊重・推測するんですよ。まあそれを「家族と相談」と表現しているのかもしれないが。 もう一つは、「DNRの方針」という言葉を重要な治療制限の設定という意味で使っていること。例えば検査入院だけど、自分はDNRを希望します、と言っても全然おかしくない。単に心停止時の蘇生を望まないという意味なのだから。 こちらにも記載と紹介文献あり。 「予後は厳しい」 家族への説明時にも、カンファレンス時にも多用される表現。99.999999%だって厳しいし、五分五分だって厳しいと言えてしまう。 家族への説明時に

    ICUで言ってはいけない言葉 - Dr内野のおすすめ文献紹介
  • Frailtyと予後についてのメタ解析 - Dr内野のおすすめ文献紹介

    集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? 約三週間ぶりの文献紹介。 しばらく続きます。いっぱい溜め込んでたからさ。 Muscedere J, Waters B, Varambally A, et al. The impact of frailty on intensive care unit outcomes: a systematic review and meta-analysis. Intensive Care Med. 2017 Aug;43(8):1105-1122. PMID: 28676896. もともと弱い人がICUに来ると死にやすい。 それはそうだろうと思うけれども、では予後予測に一般的に使用されるかというと、ほぼされていない。せいぜい重篤な慢性疾患(NYHA IV度の心不全とか在宅酸素とか)が重症度スコアで

    Frailtyと予後についてのメタ解析 - Dr内野のおすすめ文献紹介
  • 腎周囲の脂肪織濃度上昇 - Dr内野のおすすめ文献紹介

    集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

    腎周囲の脂肪織濃度上昇 - Dr内野のおすすめ文献紹介
  • ストレス潰瘍予防をしない - Dr内野のおすすめ文献紹介

    集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? Alhazzani W, Guyatt G, Alshahrani M, et al.; Canadian Critical Care Trials Group. Withholding Pantoprazole for Stress Ulcer Prophylaxis in Critically Ill Patients: A Pilot Randomized Clinical Trial and Meta-Analysis. Crit Care Med. 2017 Jul;45(7):1121-1129. PMID: 28459708. カナダのCTGがメインでやった、PPIのストレス潰瘍予防についてのpilot RCT。結論は、PPIを投与しなくても有害そうじゃないし、こういうR

    ストレス潰瘍予防をしない - Dr内野のおすすめ文献紹介
  • 敗血症にビタミンC - Dr内野のおすすめ文献紹介

    集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? Marik PE, Khangoora V, Rivera R, et al. Hydrocortisone, Vitamin C, and Thiamine for the Treatment of Severe Sepsis and Septic Shock: A Retrospective Before-After Study. Chest. 2017 Jun;151(6):1229-1238. PMID: 27940189. 死にそうな敗血症にビタミンCを投与してみたら劇的に効いたのでルーチンにしてみたら、死亡率が40%から8%に減ったよ、という一施設before-after研究。 ちなみにステロイドはビタミンCの効果を強めるため、チアミンはビタミンCの副作用を減らすため。 面

    敗血症にビタミンC - Dr内野のおすすめ文献紹介
  • 慈恵ICU勉強会 170530 - Dr内野のおすすめ文献紹介

    集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? 30日 敗血症に対するEGDTのメタ解析(JC-NEJM) EGDTの最終章、という感じの研究。 内容よりも、3つの多施設RCTが、研究終了前にメタ解析をすることで同意した、というのが凄い。 アメリカとANZとイギリス。あ、全部英語圏じゃんか。だからかなー。 早く言葉の壁がなくなるくらいにITが進歩しないかなー。さすがに、学校の英語教育をどうこうしたって、壁は無くならないだろうから。それ以前に、数十年後も英語が世界の共通言語のままでいるかどうかも分からないし。

    慈恵ICU勉強会 170530 - Dr内野のおすすめ文献紹介
  • 発熱のない敗血症性ショック - Dr内野のおすすめ文献紹介

    Henning DJ, Carey JR, Oedorf K, et al. The Absence of Fever Is Associated With Higher Mortality and Decreased Antibiotic and IV Fluid Administration in Emergency Department Patients With Suspected Septic Shock. Crit Care Med. 2017 Jun;45(6):e575-e582. PMID: 28333759. ふむ。 熱が出ないと予後が悪い、と言う話ならよくあるけれど、熱が出ないと抗菌薬が投与されにくい、となるとちょっと重要。でもそうかもしれない。 昔、熱が出たら血培をとれと教わったけれど、ちょっとそれってイマイチでしょう。それよりも、具合の悪い人を見たら血培をとれ、の

    発熱のない敗血症性ショック - Dr内野のおすすめ文献紹介
  • 製薬会社による研究結果の発表 - Dr内野のおすすめ文献紹介

    集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? Evoniuk G, Mansi B, DeCastro B, Sykes J. Impact of study outcome on submission and acceptance metrics for peer reviewed medical journals: six year retrospective review of all completed GlaxoSmithKline human drug research studies. BMJ. 2017 Apr 21;357:j1726. PMID: 28432051. ほおお。 少し解釈が難しい気もするが、そのまま素直に受け取るとこんな感じか。 まず前提として、 ・Clinicaltrials.govなどに登録さ

    製薬会社による研究結果の発表 - Dr内野のおすすめ文献紹介
  • 鎖骨下CVと磁石 - Dr内野のおすすめ文献紹介

    Xing S, Wen D, Zhu L, et al. Magnet guidance reduces misplacement of subclavian vein catheter in internal jugular vein. Intensive Care Med. 2017 May;43(5):711-712. PMID: 28138735. 120例のRCT。ガイドワイヤを進める時に、胸鎖関節に磁石を置いておくと、ガイドワイヤが首に行かない! 首の角度とか、エコーで内頸を観察するとか、内頸を手で押さえるとか、いろいろな方法が言われているけど、磁石は初めて聞いたぞ。マジか?

    鎖骨下CVと磁石 - Dr内野のおすすめ文献紹介
  • Email alertの過去ログ - Dr内野のおすすめ文献紹介

    集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? 先日、email alertのことをよく知らない若者に会った。 そういえばいくつか書いたことがあったな、と思い、ググって出てきたものをまとめてみた。 E-mail alertのコツ Email alert 私の文献の読み方 ちなみに、最後の「文献の読み方」を読み返してみたのだけど、5年も前なのに、ほとんど変わっていなかった。唯一違ったのは、 「研究に必要そうな文献(ほとんどはAKIもしくはRRT関係)」 というところだけ。最近の研究の課題はAKI以外のものが増えたから。 5年で変化がないとは、成長していないということかな。 いやいや、5年前にすでに完成していたことにしよう。 うん、そうしよう。

    Email alertの過去ログ - Dr内野のおすすめ文献紹介