4月21日にスリランカで発生した連続爆破テロは、現地に住む日本人を含む250人以上の死者を出す惨事となってしまいました。スリランカ政府の外交と国防のアドバイザーを務める島田久仁彦さんは、主宰するメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』で、今回のテロの3つの『謎』を独自の情報を元に紐解きます。そして、指摘してきた軍と警察の指揮系統の混乱と不明確さが改善されず「無力感と憤りを感じる」と無念の思いを表しています。 スリランカ・テロ事件が投げかける“謎” 今週、国際情勢として最大のイシューはやはりスリランカでのテロ事件ではないでしょうか? 私も多くの紛争地を訪れ、テロ事件にも対応してきましたが、これはまれにみる悲劇だと感じます。 同じスリランカで長年にわたって続き、多くの死者を出し、スリランカコミュニティーをズタズタに分断した『タミールの虎との内戦』以来の悲劇です