2017年には最初から期待していた。もちろん、新年のゲームに期待するのはいつものことである。だが、大抵の場合、僕の期待は様々な方法で至極丁寧に踏みにじられていく。「発売はしたものの、思ったのと全然違うゲームだった」、「待っていたゲームが来年度に延期になった」、「一番楽しみにしていたタイトルが開発中止になった」。蓋を開けてみると、約束されたものの半分も実現すれば良い方である。 だが、ほとんどすべての期待に答える年もごくまれにある。1998年はそんな年だった。「ゼルダの伝説 時のオカリナ」、「幻想水滸伝Ⅱ」、「AZELパンツァードラグーンRPG」という僕のストライクゾーンど真ん中のゲームが発売し、さらには「メタルギアソリッド」、「ハーフライフ」、「バイオハザード2」、「フォールアウト2」といった発売から20年近く経っても語られ続けるゲームが日の目を見た。年末には僕にとって最も思い出深いゲーム機