2014-04-02 240坪の本屋さんの苦闘と展望(上) 新潟県新潟市秋津区のショッピングセンターにある「本の店 英進堂」は本好きに知られる書店だ。もともとはJRに新津駅前の商店街にあったが、2000年に郊外のショッピングセンター内に移転した。坪数は50坪から240坪になった。 ショッピングセンターという老若男女が集まる立地で、英進堂さんほどに人文書や郷土書などに力を注ぐ書店は多くないと思う。2代目の社長である諸橋武司さんは365日店で働きながら、日々、畑を耕すように棚をつくってきた。それが熱烈に支持されていた時代もあったが、いまはそうではないという。 2月18日に上京されると聞き、東京駅内のドトールで話を伺った。 (聞き手 夏葉社 島田潤一郎) 実は、1年前くらいに店をやめるつもりだったんですよ。 ーーえっ? 一昨年の秋くらいにあんまりにも売上が悪いんで、去年の春をめどにやめようと思っ