1月16日に予定されていた、最後のラグビートップリーグ開幕の延期が決まった。6チームで62人の新型コロナウイルス感染症の陽性者が確認されたことを受け、大会開催が困難と判断しての措置だ。2月の開幕を目指すとしているが、果たしてそれは本当に可能なのだろうか。なぜこれだけの集団感染が発生しているのか? 密集状態が作られるラグビーの競技性は本当に無関係なのか? 考えられ得る全ての可能性に向き合わない限り、この難局を乗り越えることなどできない。求められるのは、その覚悟だ――。 (文=藤江直人、写真=Getty Images) 2日前に断行した開幕延期。その英断は評価すべきも… 国立競技場は静寂に包まれていた。4月中旬並みの陽気に恵まれた1月16日は、本来ならば歴代最多タイの5度の優勝を誇る東芝ブレイブルーパスと、スコットランド代表が誇る名スクラムハーフ、グレイグ・レイドローが加入したNTTコミュニケ
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