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ブックマーク / ikedanobuo.livedoor.biz (8)

  • 「衰退国の先輩」イギリスに学ぶ : 池田信夫 blog

    2014年03月23日11:13 カテゴリ 「衰退国の先輩」イギリスに学ぶ 菅官房長官によると、安倍政権は「成長戦略に全力を上げる」そうだが、いまだに政府が成長を実現しようという時代錯誤は困ったものだ。もちろんゼロ成長では今後の高齢化に耐えられないので、今ぐらいの成長は維持したほうがいいが、成長がすべてを解決するという幻想は捨てたほうがいい。 イギリスで「産業革命」が起こったとか「産業資主義」で成長したとかいう常識は、最近の経済史では葬られている。大英帝国のエンジンは産業革命でも綿工業でもなく、北米のプランテーションと奴隷貿易だった。国の何十倍もの面積をもつアメリカ大陸を経済圏に入れ、そこから砂糖やタバコなどの一次産品を輸入してアフリカに売り、北米に奴隷を輸出する三角貿易が最大のビジネスだった。 この商業革命で上げた巨額の利潤が資主義を生んだ。産業革命が大英帝国を生んだのではなく、

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  • NHKは「右傾化」しているのか : 池田信夫 blog

    2014年02月15日12:12 カテゴリメディア NHKは「右傾化」しているのか NYタイムズが「安倍政権がNHK政治的圧力をかけて政権寄りにしようとしている」と報じている。中身はワンパターンの「日の右傾化」キャンペーンだが、最近の一連の出来事をアメリカがどう見ているかを知るには興味深い。ケネディ大使がNHKの取材を拒否しているのも、これと関係があるかもしれない。 きのうの言論アリーナでも片山さつき氏や長田達治氏と話したが、こういう日に対する誤解をただすのは非常にむずかしい。いろいろな問題が複合しているからだ。慰安婦問題は単なるでっち上げだが、籾井会長は戦時売春と強制連行の区別さえつかないでコメントし、朝日新聞につけ込まれた。 もう一つは靖国参拝などの歴史観である。これは趣味の問題で、百田尚樹氏のような「皇国史観」は個人として発言するのは自由だし、どうせ多数派にはならない。彼は安倍

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  • 平和ボケという安全神話 : 池田信夫 blog

    2013年12月25日14:00 カテゴリ法/政治 平和ボケという安全神話 南スーダンの弾薬提供が「武器輸出三原則違反だ」と、野党やマスコミが騒いでいる。平和ボケも、ここまで来ると重症だ。現地軍が他国に補給を要請するのは、よほどの緊急事態であり、事後承認でも十分だ。そもそも武器輸出三原則なんて、閣議決定もされていない慣例にすぎない。生命の危険とどっちが重要かは自明である。 このように「戦争は起こらないから戦争のことは考えるな」という平和ボケは、「原発事故は起こらないから事故のことは考えるな」という安全神話と同じく、過剰なテールリスクを取るモラルハザードである。別名を福島みずほ症候群という。 安全神話のメリットは、平時にはきれいごとを言って正義の味方を気取れることだ。戦後の社会党は、ずっとそういう役割を演じてきた。自分が政権を取る可能性がない限り、戦争=悪と決めつけて人類愛を説いていればいい

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  • プロテスタンティズムは危険な宗派 : 池田信夫 blog

    2013年12月17日00:21 カテゴリ プロテスタンティズムは危険な宗派 資主義を考える場合にキリスト教との関係は避けて通れない。書もいうように『プロ倫』は今では問題にならないが、キリスト教圏以外で資主義が生まれなかったことから考えても、キリスト教が大きな要因だったことは明らかだ。 プロテスタントは危険な宗派だった。その特徴は、カトリックと闘う軍団としての結束を守るための他宗派に対する不寛容である。特にカルヴァンは反対派を政治的に弾圧し、エラスムスやカステリオンなどの寛容を説く人文主義者を排除した。 これはもともとキリスト教(パウロ主義)の特徴だが、カトリックは全ヨーロッパに拡大する中で各地の土着信仰と融合し、アイコンのような偶像崇拝や聖母信仰などの異教的な要素を含むようになった。これに対してキリスト教を「純化」し、信仰の根拠を個人に置いたのが宗教改革である。 しかしこれでは個

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  • 韓国の大統領はなぜ反日になるのか : 池田信夫 blog

    2013年11月24日10:21 カテゴリ法/政治 韓国の大統領はなぜ反日になるのか 日経新聞に、韓国の李明博大統領が政権末期に反日カードを使った経緯が書かれている。彼は、野田首相との2011年10月の首脳会談では「歴代の韓国政権は最初、日韓の未来志向を語りながら、だんだん支持率が下がると、歴史問題の対日カードを使ってきた。私は絶対、そういうことはやりたくない」と言ったという。 ところが同年12月の会談では、一転して半分以上を慰安婦問題に費やし、そのあと竹島に行った。この間に親族が逮捕され、退任後に自分が刑事訴追されるのを恐れたのだろう。韓国大統領は、畳の上で死ねないからだ。歴代の大統領の末路は悲惨である。李承晩:民主化運動で失脚して亡命 尹潽善:クーデタで失脚 朴正煕:暗殺(夫人も射殺) 崔圭夏:クーデタで失脚 全斗煥:光州事件などで死刑判決(のちに特赦) 盧泰愚:軍刑法違反で懲役刑 金

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  • 「半沢直樹」の不在 : 池田信夫 blog

    2013年09月23日01:42 カテゴリその他 「半沢直樹」の不在 ちょっと前に事中に30分ぐらい見ただけでアホらしくなって見てなかった「半沢直樹」について、ツイッターで藤沢数希氏が「何が面白いかわからない」と書いているので「私もそう思う」と書いたら、すごい反響がきてびっくりした。 そこで念のため、そのとき録画したビデオを早送りで見たが、印象は同じだ。原作はバブル期の話で、それを現代に舞台を移しているのだと思うが、今どきあんな単純な不良債権でメガバンクが大騒ぎになるはずがない。90年代に私も不良債権の現場をたくさん取材したが、最大の違いはドラマのように個人の責任は問わないということだ。 原作者は元銀行員だから、それを知って脚色していると思うが、日の会社では不祥事の責任は関係者全員で負うのだ。もちろん実際には責任者がいるが、それは外部にはわからない。90年代に100兆円もの不良債権が出

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  • NOTTVの謎 : 池田信夫 blog

    2013年06月22日20:45 カテゴリメディア NOTTVの謎 久しぶりにNOTTVの話を聞いたので、なぜこういう(携帯端末なのに通信できない)変なサービスができたのか、非常にわかりにくい経緯を簡単に解説しておこう。 NOTTVの使っている周波数帯は、昔アナログ放送をやっていたVHF帯である。それを無理やり2011年に停波したため、電波が余ってしまった。この帯域は普通の携帯端末が使えず、特に送信ができないので、「マルチメディア放送」をやることになった。最初は60社ぐらいが参入を申請した(私もその1社のコンサルをやった)のだが、役所の「一化工作」で民放連のISDB-Tmmという方式でまとまる方向になった。 ところが外資系のクアルコムは、国でスタートしていたMediaFLOをこの帯域でやろうとし、「放送局だけでは全国に数百の基地局を建てるのは不可能だ」と主張した。困った電波部は通信業者

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  • 質素イノベーション : 池田信夫 blog

    2010年04月21日08:35 カテゴリIT 質素イノベーション 今週のEconomistの特集は、「新興国のイノベーション」。新興国にイノベーションなんかあるわけないじゃないか。先進国のものまねで安物をつくってるだけだろ――と思っている人は、かつて日車を「おもちゃ」と笑ったアメリカ人と同じ運命をたどるだろう。 かつての日の役割を演じているのは、中国やインドやブラジルだ。そこで生まれている製品は、先進国のような高機能・高価格の「持続的イノベーション」ではなく、3000ドルの自動車や300ドルのPCなどの「破壊的イノベーション」である。そこには――かつての日車がそうであったように――新しい技術は何もない。あるのは、新しい市場に適応した最小限度のスペックと低価格、そして携帯電話でつながった労働者のネットワークによる効率的な生産だ。 先週のメールマガジン「イノベーションの法則」でも書いた

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    drumandara
    drumandara 2010/04/22
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