超音波で撮影された胎児の画像。(PHOTOGRAPH BY GIOVANNI GAGLIARDI / ALAMY) 「女性が妊娠を希望する平均年齢は着実に上がっています」と言うのは、米ノースウェスタン大学医学部の不妊治療・生殖医療センターの生殖内分泌学者タルン・ジェイン氏だ。なぜなら、受胎能力(妊娠する能力)がピークに達したとき、女性は自分のキャリアに集中していたり、適切なパートナーと家庭を持つ準備ができていなかったりすることが多いからだ。 その一方、「年齢とともに受胎能力が低下することを知り、とても驚く女性が多くいます」とジェイン氏は言う。女性が年をとるにつれ、「受胎能力は低下し、流産率も上昇し、さらには先天性欠損症(出生時に存在する障害)が生じる確率が上昇します。女性が年をとればとるほど、よりつらい道のりになるのです」と氏は補足する。 現実はこうだ。米産婦人科学会(ACOG)によると、