1本の寄稿が本につながった 「私は、『無駄なもの』を作ってお金をもらっている」今年の元旦、現代ビジネスにこの書き出しから始まる文章を寄せた。 私は、無駄なマシーンを作って、それを映像や文章に展開する「無駄づくり」という活動を5年続けている。初めはバイトをしながら何となくやっていた「無駄づくり」だが、次第にお金になっていき、今はそれだけで食べている。 そんなことを一つの原稿にまとめた。公開される前、「もっと社会意義のあることをしなさい!」とか、そういった批判があるだろうなあとドキドキしていたのだが、予想とは裏腹に好意的な反応が多く、驚きながらも嬉しかった。 それから11ヵ月という中途半端な時間が経った。なんと、あの寄稿を読んだ出版社から「『好きなことで稼ぐ』をテーマに本を書きませんか」と連絡があり、このたび本を出すことになった。タイトルは、『無駄なことを続けるために』。 ライフワークになった