顔色ひとつ変えず、言われるがまま実直に仕事をこなす。それに尽きるのではないかと思います。三谷さんからは「一見、人を殺すように見えない、殺気立っていないタイプがいい」とアドバイスをいただいたので、それを大前提に役柄をつくっていきました。やる気があるようなないような雰囲気で、殺陣たても時代劇っぽいきれいさがないように意識していました。放送回を重ねるごとに、「オープニングで善児の名前があると怖がられている」という報告もいただくようになり、三谷さんの構成によって絶妙な存在感のある人物になれたのではないかと思います。視聴者の方々をドキドキさせるということには僕のほうも毎回ドキドキしていました。 特異な役柄を演じられていましたが、現場での在り方がほかの作品と違う感覚になったりはしましたか。 まさか自分がこんなにも人を殺あやめることになるとは思っていなかったので、「やっぱり見るのとやるのとは違い、あんま