「スマートフォンユーザーのデータ利用量は携帯ユーザーの10倍から20倍。今の帯域では、2012年後半くらいにオーバーフローする」――。こう話すのは、ワイヤレスジャパン 2011の基調講演に立ったKDDI 代表取締役社長の田中孝司氏だ。 高い端末性能を備え、PC向けサイトの閲覧や表現力豊かなアプリを利用できるスマートフォンは、データARPU(利用者1人あたりの月間データ収入)を押し上げ、通信キャリアに大きな利益をもたらしている。通信キャリアがスマートフォンを強力に推進するのは、このためだ。 しかし、スマートフォンの急速な普及には負の側面もある。急激なデータ利用の増加にネットワークインフラが追いつかず、ネットワークがつながりにくくなる可能性があるのだ。冒頭の田中氏の発言は、それを示唆したもの。従来型のモバイルネットワークのみに頼っていると、2012年には破綻をきたすと田中氏はみている。 この課
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