奈良県は25日、奈良市の平城宮跡を通る近鉄奈良線を敷地外に移設することで、近畿日本鉄道、奈良市と合意したと発表した。敷地やその周辺にある8カ所の踏切で起きる交通渋滞を解消するのが目的。工事完了は2060年の予定で、総事業費は2千億円程度になる見込み。今後、復元された朱雀門など歴史を感じられる景観が車窓から見られなくなる。 荒井正吾知事は記者会見で「これで踏切事故がなくなるので安堵している。平城宮跡は電車で通り過ぎるのではなく、現地で見てほしい」と話した。 問題の踏切8カ所は、国土交通省から改良すべきだと指摘されていた。 >> もっとくわしく読む