パーン、パーン。自然豊かな山間の校庭に銃声が鳴り響いた。岐阜県高山市奥飛騨温泉郷の市立栃尾小学校(小谷好廣校長、児童64人)に9月、ツキノワグマが侵入し、駆けつけた猟友会メンバーが警察の指示のもとで射殺したのだ。当時は授業中で学校側は児童を教室で待機させ、児童や保護者にその都度状況を説明したため、大きな混乱はなかった。地元ではクマによるけが人も相次いでおり、今回の措置も「児童の安全を考えるとやむを得ない」との受け止め方だ。ところがネットや報道で騒ぎを知った県外の人から「小学校で射殺とは…」と非難の声が寄せられ、市や学校側は困惑している。 校庭に迷い込んだクマ 校庭でクマが見つかったのは9月6日午前11時半ごろだった。職員室の教職員が校庭を走る黒い動物を発見。周辺でもクマの目撃情報はあったが、学校の敷地に入ったことは一度もなく、松井健治教頭は「動きがとても速く、初めは黒い犬が入ってきたと思っ
10日午前7時半ごろ、愛知県新城市の東名高速道路上り線の新城パーキングエリア付近で、観光バスに乗用車が衝突。バスの乗員乗客は45人が負傷し、うち6人が腕の骨を折るなど重傷、39人は軽傷だった。乗用車の運転手は車内に閉じ込められ、愛知県警が救助を急いだが、死亡が確認された。 地元消防によると、下り線を走行していた乗用車が事故を起こして中央分離帯を跳び越え、上り線を走っていたバスのフロント部分に激突したという。 観光バスは日帰りツアーのため、同県豊川市から山梨県南アルプス市に向かっていた。ツアーを企画した豊川市の「トラベル東海」によると、サクランボ狩りなどをする予定だったという。 事故の影響で、上り線の豊川インターチェンジ-三ケ日ジャンクション(静岡)間が通行止めとなった。
国内最後のレールバス(バス型車両)として紀州鉄道が運行していた「キテツ2号」の引退セレモニーが4日、和歌山県御坊市薗の紀伊御坊駅で開かれた。無料試乗会や記念切符の販売などが行われ、県内外から鉄道ファンら約500人が集まった。キテツ2号の「今後」は未定という。 紀州鉄道によると、レールバスは車体に2本の車軸だけを備えた2軸車で、紀州鉄道では平成12年に運行を開始、「キテツ2号」は21年に導入された。軽量で燃費の良さには定評があったが、定員が少ないなどの欠点もあり、部品製造も途絶えるように。キテツ2号も28年1月末、信楽高原鉄道(滋賀県甲賀市)から紀州鉄道が譲り受けた新車両「KR301」の運転が始まってからは、ほとんど走ることはなくなっていた。 この日は、キテツ2号の無料試乗会が行われ、訪れた人たちは駅から近くの踏切までの約200メートルを往復するラストランの揺れを楽しんだ。駅では記念切符やレ
21日午後0時50分ごろ、埼玉県春日部市粕壁の東武野田線踏切で、同市に住む私立高校2年の女子生徒(16)が、柏発大宮行き上り普通電車にはねられ、全身を強く打って死亡した。 県警春日部署によると、運転士の男性は「女子生徒が線路内で仁王立ちしていた」と話しており、遺書などはなかったが、同署は自殺の可能性が高いとみて捜査している。 東武鉄道によると、この事故で上下18本の電車が運休、最大約55分遅延が生じ約5千人に影響した。
JR大宮駅東口前のスペースに、イベントや待ち合わせなどに利用できる多目的複合施設「OM TERRACE(オー・エム・テラス)」が登場する。23日の内覧会終了後、午後4時から一般開放される。 さいたま市によると、27〜30日に市内で開催される「世界盆栽大会inさいたま」や東京五輪・パラリンピックなどの世界的イベントなどで市を訪れる観光客らをもてなす施設として活用するのが狙いで、施設名称の「OM」には「おもてなし」「おおみや」などの意味が込められている。 建築面積は173平方メートル。テラスとなっている屋上部分はベンチや公衆無線LAN環境が整備され、イベント開催時以外は待ち合わせ場所や休憩場所として自由に利用できる。 トイレは市設置の屋外トイレでは初となる温水洗浄便座を完備し、女性用個室3室は全てベビーカーが入る広さを確保。また、24台分のコミュニティサイクルポートを設置し、夜間でも安心して利
国道6号に整備された自転車専用レーン。自転車通行が歩行者や自動車、バイクなどと分けられた=東京都墨田区(国土交通省提供) 国土交通省は国や自治体が新たな道路整備を行う際、自転車専用レーンを車道に設置できる幅員を要件とする方向で検討することが12日、分かった。道路設置要件を定めた「道路構造令」を見直す案が有力。都市のコンパクト化や環境負荷の低減につながる自転車の活用を促すため、安全性向上を図る。 道路構造令は道路を設計する際の規定を記した政令で、通行量に応じた道路の幅員などを細かく規定している。見直しでは車道の幅員について、自転車専用レーンが設置可能な道路幅を定める。警察庁の基準の場合、自転車専用レーンは「1・5メートル以上が望ましい」とされている。同基準を踏まえ、幅員規定の導入を検討する見通しだ。 現行規定では、自動車の通行量が多い一般道の場合、縁石や柵で独立した「自転車道」または歩行者と
滋賀県甲賀市が子育て世帯や生活困窮世帯に無料配布したJR西日本のIC乗車券「ICOCA(イコカ)」が、インターネットのオークションサイトに出され、1枚6万円で落札されていたことが11日、甲賀市への取材で分かった。 市によると、市内を通るJR草津線の5駅にイコカが利用できる改札機が来年春に導入されることから、同線の利用促進や生活支援を目的に、1500円がチャージされたイコカの配布を今年3月から始めた。市独自の忍者のデザインを施した非売品で、計8千枚が配布された。 3月31日にオークションサイトで落札されているのを市職員が発見。市が確認しているだけで、他に6枚が競売に出されていた。 市の担当者は「草津線を便利に使ってほしいという配布の趣旨から外れており、困惑している」と述べ、今後は配布の際に適切な利用を呼び掛けるとしている。
全国の新幹線車両のうち唯一の2階建てで、東京と新潟を結ぶ上越新幹線を走っている「E4系」が、姿を消すことになった。JR東日本は2018年度以降に車両の更新を進める方針で、E4系は2階のない最新型「E7系」に置き換える。25日、JR関係者への取材で分かった。 JR東は新幹線の速さや快適性を追求するため、旧型車両を引退させて新型車両の導入を進めている。国鉄時代の1985年に投入された東海道・山陽新幹線の「100系」以降続いてきた2階建て新幹線が全廃されることで、鉄道ファンからは惜しむ声が上がりそうだ。 オール2階建てのE4系は97年にデビュー。16両編成の定員1634人は高速車両としては世界最多で、通勤での利用客の増加に対応してきた。E4系は当初、東北新幹線も走ったが、12年に終了している。
JR東日本が中央線に導入するE233系の2階建てグリーン車のイメージ。東京寄り4・5両目に増結して12両化する(同社提供) JR東日本が、平成32年度を目標に進めている中央線快速電車(東京-大月)へのグリーン車導入計画を延期することが23日、分かった。現在の10両編成を12両化することに伴う駅工事などに想定以上の時間を要すると判明したため。首都圏の主要通勤路線のうち唯一グリーン車がない中央線での「着席サービス」開始は33年度以降にずれ込む。 同計画は27年2月発表。全快速電車の東京寄り4、5両目に2階建てグリーン車(定員約200人)を増結し、青梅線(立川-青梅)にも直通させる。投資額は数百億円規模に上る。 同社は、快速が停車する44駅のホーム延長工事などの詳細設計に26年度着手。その結果、御茶ノ水駅のバリアフリー化工事と重なることや、江戸城の遺構調査など文化財保護対策に時間を要することがわ
千葉市中心部を走る千葉都市モノレール(同市稲毛区)が、深刻な資金不足の危機に直面している。開通から約30年が経過し、車両更新の時期を迎えることなどが要因で、東京五輪・パラリンピックが開催される2020年度に資金ショートが発生すると予測されている。こうした事態を回避するため、千葉市はあの手この手の検討を始めているが…。 千葉市や千葉都市モノレールによると、資金ショートの理由としては、車両の1編成あたりの購入価格が想定の4・2億円から6億円に上昇したことが挙げられる。老朽化のために更新しなければいけない車両は11編成で、今後約10年間に集中している。安全・安心な運行には、これ以上先延ばしできないという。 また、18年度の収支計画では導入の検討段階で想定していなかったICカードシステム運営費が、約22億円発生したのも大きな負担になっている。 千葉市は、こうした費用を同社単独でまかなうのは不可能と
市民団体「行動する保守運動」代表、桜井誠氏(45)が党首を務める政治団体「日本第一党」が26日、東京都内のホテルで結党大会を開いた。 同党によると、出席者は約270人。26日現在の党員数は全国で約1600人だという。 桜井氏は就任あいさつで「政権をとったら韓国と断交する」と断言した。 桜井氏は「外国人参政権をよこせというデモが数寄屋橋であったとき、反対するために集まった人数はたったの20人くらい。今は300人くらい集まるようになった」と述べ、「世の中を変えるのは、ここにいる皆さんだ。外国人が生活保護を受け、日本人が餓死するような社会ではいけない」などと述べた。 「腹違いの兄貴を平気で殺す。人を殺すことに金正恩(朝鮮労働党委員長)は良心の呵責を感じない」と北朝鮮を非難した上で、桜井氏の活動を「ヘイトスピーチ」と批判している神奈川新聞の石橋学記者に向かって「これに抗議しても差別なんでしょ」と挑
土地売買における海外資本の受け入れは、適正な法規制とセットであるべきではないか=東京都千代田区の国土交通省 国土交通省が、日本国内で外国人が不動産を購入したりアパートを借りたりするなど、不動産取引(売買、管理、賃貸)をする場合、手続きを円滑化する実務マニュアルを作成している。今年度内の実用化を目指しているという。 訪日外国人や外国人留学生の増加で、外国人による国内不動産の取引が増加していることを受け、さらに取引が順調に行われるようにと、マニュアルを作成して不動産インバウンドへの対応を底上げするのが狙いらしい。 マニュアルには、不動産取引の手続きや税制などでの日本と海外の違いの解説や本人確認の手法、物件の引き渡し方法、不動産管理-など外国人向けに不動産取引のポイントが盛り込まれている。また、不動産取引の手順や、外国人に説明する際に使える2カ国語のフローチャート、多言語パンフレットへのリンク集
東日本大震災で両親を亡くしたおい(15)の災害弔慰金や震災義援金などの財産を未成年後見人の立場を悪用して着服したなどとして、業務上横領や詐欺などの罪に問われた叔父で会社役員の島吉宏被告(41)=宮城県石巻市=に仙台地裁(小池健治裁判長)が、懲役6年(求刑懲役10年)の判決を言い渡した。 震災で傷ついたおいを引き取り育てる心優しい叔父―。朝日新聞など一部メディアは美談として島被告の動静を繰り返し報じてきたが、その裏ではおいに残されたお金を自身の飲食店の開業資金に充て、その後もメルセデス・ベンツなどの高級車や高級腕時計ロレックスを買いあさり、食事は焼き肉にすしと豪遊三昧。島被告は、おいに残された金額のほとんどにあたる計約6800万円をたった3年間で使い果たした。 「僕が捜しているよ」 平成23年3月、震災から数日後の石巻市の避難所に1人の少年の姿があった。両手には家族の名前を書いたボード。津波
塗装過程で本来の「新幹線ブルー」とはほど遠い、薄い色になってしまった「新幹線公園」(大阪府摂津市)の0系新幹線の先頭車両が本来の色に塗り直された。変な色になったのは、高額な塗装費用を安くあげようと、専門業者に依頼せず、一般の業者で簡易塗装にしたため。塗り直しにかかった額は約1600万円。それでも、担当者は「大きな出費だが、0系は鉄道史に名を刻む名車両。これで、ようやく胸を張って見てもらえる」と話している。 0系新幹線は、昭和39年の東海道新幹線開業とともに運行した新幹線初の車両で「団子鼻」の愛称で親しまれた。資料的価値が高く引退した車両は、各地に引き取られるなどして展示されている。 摂津市も59年に廃車となった0系の先頭車両を当時の国鉄から無償で借り受け、東海道新幹線鳥飼車両基地に隣接する新幹線公園内で一般公開してきた。
国内に対韓不信が広がっている。産経新聞社とFNNが28、29両日に実施した合同世論調査では、「韓国を外交や経済活動の相手国として信頼できない」との回答が77・9%に達した。「信頼できる」は17・0%にとどまった。韓国は朴槿恵大統領が弾劾されて政治的な空白に陥っていることに加え、釜山の日本総領事館前の慰安婦像設置や、地方自治体首長の竹島(島根県隠岐の島町)上陸などが重なったためとみられる。 慰安婦問題を「最終的かつ不可逆的に解決」とした一昨年の日韓合意についても、86・4%が「韓国が守らないのではないかと懸念している」と回答。「懸念していない」は9・3%のみだった。 慰安婦像設置をめぐっては、日本政府は対抗措置として長嶺安政駐韓大使らを一時帰国させ、像撤去など韓国政府の動きがなければ帰任させない方針だ。そうした厳しい日本政府の対応にも国内世論の8割超が理解を示している。 支持政党別にみても、
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