◇10年以内の開業めざす 東京・中央区は、東京都心と臨海部を結ぶ「都心部・臨海地域地下鉄新線構想」の事業化に向けた取り組みを加速させている。8月に区や区議会議員、区内沿線地域の町会などで組織する「都心・地下鉄新線推進協議会」を設立。同協議会は5日、区内で「都心・臨海地下鉄新線推進大会」を初開催し、構想の早期実現に向け、関係者と地域住民が一致団結して取り組むことを確認した。区は検討に必要な調査を進め、都や鉄道事業者などとの協議を深め「(新線を)10年以内に開業させたい」(区幹部)考えだ。 新線の具体的なルートは未定。区が16年に示したルート案(延長4・8キロ)は、都心の銀座を起点に、築地、勝どき・豊海、2020年東京五輪の選手村の建設が進む晴海へと南下。そのまま江東区内に入り、豊洲市場付近を経て、東京ビッグサイト付近を終点とする。終点はりんかい線国際展示場駅に接続し、羽田空港へのアクセスが可