菅首相は4日の年頭記者会見で、野党時代の政府追及のあり方について反省の弁を口にし、1月下旬召集予定の通常国会での審議協力を野党に呼びかけた。 首相は「私も野党議員が長く、政府を厳しく批判してきた。時の政権の政策の矛盾などを示したいと考えたからだが、今振り返ると、政局中心になりすぎて政策的な議論が十分でなかった場面も、党として、あるいは私としてあったかなと思っている」と語った。 しかし、首相が神妙だったのはここまで。その後は、「国会の質問要旨はせめて24時間前までに提出を」「(閣僚の外遊が)国益にかなうなら、国会日程を工夫して送り出してほしい」と、「まるで国会対策委員長のよう」(民主党幹部)に国会運営の具体的な要求を野党に突きつけた。