平成18年1月30日 東京都千代田区四番町5-3 科学技術振興機構(JST) 電話(03)5214-8404(総務部広報室) URL https://www.jst.go.jp JST(理事長:沖村憲樹)の研究チームは、ヒトの耳垢型がABCC11遺伝子の1つの塩基変化によって決定されていることを世界で初めて発見しました。 ヒトの耳垢型は、湿型と乾型があることが知られており、乾型は、特に日本を含む東北アジア地方で、湿型よりも頻度が多く、日本では70~80%が乾型であることが知られていました。乾型耳垢は、北アメリカ、南アメリカの先住民族にも認められていて、過去に民族が広がっていったことを示す証拠の一つと思われています。ヨーロッパ人、アフリカ人では、ほとんどが湿型で、ヒトは、もともと湿型の耳垢であったろうと思われます。また、耳垢型は、湿型が乾型に対して優性*1で、最も認知しやすく、最も単純な遺伝