関連トピックス尖閣諸島21日、北京市中心部にある老舗の王府井書店では、レジの横にあるベストセラー作品の棚に平積みされていた村上春樹の「1Q84」の翻訳本が、姿を消していた=坂尻信義撮影 日本の尖閣諸島国有化に反発する中国での「反日」の動きは経済関係だけでなく、文化分野にも拡大し始めた。北京市当局は日本関係の書籍出版を規制するよう指示し、市内の書店からは日本人作家の本が消えつつある。中国当局は反日デモへの抑え込み姿勢を打ち出したが、日系企業内ではストライキに姿を変え、混乱が広がっている。 複数の出版関係者によると、北京市の出版業界を監督する市新聞出版局は17日に日本関係の本を扱う出版社の編集者らを招集した。この中で、同出版局幹部が緊迫する日中関係を説明し、口頭で「思想を統一し、(政治的な)方向を把握せよ」と指示した。 編集者側は「参加者は、日本に関係する本の出版や販売は控えろという指示