衆院選の公示日が迫る中、日本在住の海外出身者も選挙戦の行方に注目している。 そんな彼らを戸惑わせているのが、各党が工夫を凝らした英語の党名表記。今回の選挙は「多党乱立」で明らかに急ごしらえの表記も目立ち、党(Party(パーティー))のことを海外の人にも知ってほしいというメッセージは、果たしてどこまで伝わっているのか——。 ◇スタイル◇ 総務省によると、政党は政治資金規正法に基づいて既存の政党名に類似しない名称を総務大臣に届け出る必要がある。しかし、英語表記については特別な規定はなく、表記のスタイルなどは各党の自由。 「党の名前とは見えないものもある。そもそも何をやろうとしているのかわからない」。パキスタン出身で、4年前に帰化した東京都世田谷区の会社経営の男性(49)は首をかしげた。これまで毎回、投票しており、英語名も参考にして投票先を決めているが、今回の衆院選で乱立する政党の数を前に「こ