政府の社会保障制度改革国民会議は3日、公的年金の支給開始年齢の引き上げを検討することで大筋で一致した。8月末にまとめる提言に盛り込み、政府に議論を加速するよう求める。会長の清家篤慶応義塾長は記者会見で「67~68歳に引き上げてしかるべきだ」と述べた。日本の公的年金の支給開始年齢は2013年度から段階的に引き上げ、男性は25年度に65歳となる。米国とドイツは67歳に、英国は68歳に段階的に引き上
スマートフォン(高機能携帯電話)の無料通話アプリを使って女子高生らに売春させていたとして、警視庁は3日、埼玉県所沢市松葉町、無職関口健一(51)、東京都江東区東砂、無職加藤英治(37)の両容疑者を売春防止法違反(周旋目的誘引)の疑いで逮捕したと発表した。 客の男2人も児童買春・児童ポルノ禁止法違反(児童買春)容疑で逮捕した。 同庁幹部によると、関口容疑者らは先月18日、スマホ用の出会い掲示板に「若い女の子紹介する」などと書き込み、無料通話アプリのIDを掲載し、客を誘った疑い。 客の2人はそれぞれ無職少女(15)と高校2年の女子生徒(16)に、2万~3万円を払うことを約束して都内のホテルでみだらな行為をした疑い。
5月31日の本会議も見送られている。4月23日に衆院を通過した「0増5減」の区割り法案の審議入りを巡る与野党の対立が解消されないためだが、野党側には、同法案の成立時期が早まれば、7月21日予定の参院選と、新たな区割りに基づく衆院選の「同日選があるかもしれない」との警戒感があるようだ。 与党側が区割り法案を先行審議すべきだと訴えているのに対し、参院で多数を占める野党側は、みんなの党が提出した衆院小選挙区の「18増23減」案と、政府提出の区割り法案の同時審議入りを主張し続けている。 野党側がこだわる背景には、6月9日までに区割り法案が成立、公布された場合、必要とされる1か月間の周知期間を経て「7月9日公示—21日投開票」の衆院選が可能となることがある。
1972年、初めて浮上走行に成功したML100=鉄道総合技術研究所提供1979年、当時の世界最高時速517キロを記録したML―500=鉄道総合技術研究所提供1980年、初めて有人車両として作られたMLU001=鉄道総合技術研究所提供1995年、有人で最高時速411キロを記録したMLU002N=鉄道総合技術研究所提供2003年、世界最速の時速581キロを記録したMLX01=JR東海提供リニア中央新幹線の想定ルート 【荻原千明】東京と大阪を67分で結ぶリニア中央新幹線。3日に公開された新型車両L0(エルゼロ)系は、営業車両の元になるほぼ完成形だ。日本でリニア研究が始まってほぼ半世紀。夢の高速鉄道は実現の一歩手前まで来た。 空気抵抗を減らすため、なだらかな15メートルの流線形の鼻を持つ先頭車両に、角ばった中間車両が連なる。 新型の5両編成のL0系が実験線を保守用車両にゆっくりと牽引(けんい
【瀋陽=蒔田一彦】中国国営新華社通信によると、3日午前6時頃(日本時間同7時頃)、吉林省徳恵市の養鶏・鶏肉加工会社で大きな爆発が起きた。 爆発による火災は約4時間後にほぼ鎮火したが、従業員ら少なくとも119人が死亡した。救助活動が続いており、死者数は増える可能性がある。 同通信によると、地元消防当局は、液体アンモニア漏れが爆発の原因とみて調べている。付近一帯では刺激臭が漂っており、新たな爆発の恐れがあるため、周囲1キロ・メートルの住民を退避させる措置を取った。 華僑向け通信社・中国新聞社(電子版)が伝えた従業員の話では、爆発当時は約300人が働いていた。建物の外に避難しようと3か所の出入り口に殺到し、転倒する人もいたという。
東京ディズニーリゾートのホテルを運営する「ミリアルリゾートホテルズ」(千葉県浦安市)は、「車海老(えび)」と表記しているのにブラックタイガーを使用するなど、レストランやルームサービスでメニューの表記と異なる食材を使い、少なくとも計1400食を提供したと発表した。 ホテルのホームページで5月30日に発表した。同社によると、ディズニーシー・ホテルミラコスタのレストラン「シルクロードガーデン」で5月11~23日、「車海老」ではなくブラックタイガーを使い、296食を提供した。また同ホテルの別のレストランで、「和牛」ではなく国産牛を提供したことなどもあった。 ほかにも、ディズニーアンバサダーホテルと、東京ディズニーランドホテルのルームサービスでは、日本農林規格に記載されている「地鶏」ではなく、国産鶏を使っていたという。 同社は特別電話窓口(0120・456・266)を設置し、該当するメニューを食べた
「科学史」という学問を知っている高校生はどのくらいいるのでしょうか? 「科学」の「歴史」を扱う科学史は、決して知名度の高い分野ではないと思います。「いったい科学史ってどんな研究をしているんですか?」「科学だから理系科目? それとも歴史だから文系科目?」そんな疑問を、大学に入るまで「科学史」をご存じなく、また「理系と文系がわかれていること」に苦しめられてきたという科学史家・隠岐さや香先生にぶつけてきました。(聞き手・構成/金子昂) ―― 最初に隠岐先生のご専門である科学史はどのような研究をしているのかをお教えください。 社会学者の筒井淳也さんが「社会学はなにか」という質問に対して、「どう答えても他の社会学者から違うと言われてしまう」とお話になっていましたが(*)、科学史も同様で、ひとによって言うことが違うんですよね。例えば、わたしはフランス語圏の研究を行っていますが、英語圏とフランス語圏の研
それでは、農産物の品質とは何か、何がどうあるべきかについて考えたい。 「おいしい」は農家が信じているだけ 農産物の品質と言ったとき、生産サイドが重視しているのは、“おいしさ”である。まじめな生産者であれば、まずいものを作りたいとは考えていないはずで、多くの生産者は異口同音に「おいしいものを作りたい」と言う。 おいしいものを作るという方向は間違ってはいないと思うのだが、実際に流通に携わっている人の意見は、全く違うと言っていい。簡単に言えば、流通業者は「売れるもの。きっちりさばけて、利益が取れる農産物ががほしい」のである。 「おいしいものは売れる」と考えれば、両者の利害は一致しているはずなのだが、ここに落とし穴がある。生産者が「おいしい」という農産物は、誰が“おいしい”と決めたのか? ここにも基準の曖昧さがあり、そのことが、生産サイドと流通サイドの意識に大きなズレを生んでいる。 はっきり書くが
昆虫の中には、毒を持った動物や強い動物になりすます「擬態」能力を持ったものが少なくありませんが、2005年にタイで発見された蛾「Lygodium Spider Moth」は、なんと羽に天敵である「蜘蛛」そっくりな模様を持っています。 非常に小さな蛾ですが、羽を広げるとそこには8本の足を持つ「蜘蛛」そっくりな模様が確認できます。またこの蛾は、捕食者から身を守るために蜘蛛のような動きや振る舞いをして、敵の目をごまかします。 さらにこの蛾は幼虫時代にも擬態をしており、カブトムシなどの甲虫そっくりな模様をしています。 この蜘蛛の模様によって、蛾に近づいてきた蜘蛛に対して羽を広げると、蛾を同じ仲間だと勘違いして襲われないといいます。さらに別の捕食者に襲われても、羽の蜘蛛を見せるとことで相手を驚かせ、その隙に飛んで逃げるといいます。 足の1本1本に生えている毛まで見事に蜘蛛そのものですね。蜘蛛のフリを
朝日新聞と単独会見する国連の潘基文事務総長=2日午前、横浜市西区、小玉重隆撮影 【春日芳晃】来日中の潘基文(パンギムン)国連事務総長は2日、旧日本軍の慰安婦を「必要だった」などとした日本維新の会の橋下徹共同代表の発言や釈明について「国際社会は納得しない」と批判した。日本の政治家による靖国神社参拝にも懸念を表明。日中韓の共生のためにも「過去の歴史への正しい理解」を求めた。 横浜市内での朝日新聞との会見で述べた。 潘氏は、橋下氏の一連の発言を巡る報道や、同氏が自らの発言の趣旨を説明するために5月27日付で公表した「私の認識と見解」の英語版も読んだという。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方) 無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら
【シンガポール=竹内誠一郎、石崎伸生】シンガポールで2日まで開かれたアジア安全保障会議で、中国は活発な海洋進出や軍備増強に対して高まる「中国脅威論」を念頭に、融和姿勢の演出に躍起となった。 だが、中国の軍事的脅威にさらされるフィリピンやベトナムは「実態と異なる」と不信感をあらわにし、隔たりの大きさを浮き彫りにした。 中国人民解放軍の戚建国副総参謀長は2日、同会議での演説で、習近平国家主席が打ち出しているスローガン「中国の夢」に触れ、「我々だけの夢ではなく、アジア・太平洋各国の発展への夢にも通じる」と、中国の経済成長が地域にもたらす恩恵を強調。「中国は対外拡張や武力征服を国策としたことはない」とし、対話を通じて問題解決を図る姿勢を積極アピールした。 だが、南シナ海では南沙(スプラトリー)、西沙(パラセル)諸島の一部を実効支配する比越と中国の摩擦が相次ぐ。 比政府は5月、実効支配するアユンギン
大阪府の松井一郎知事(日本維新の会幹事長)が、沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場に配備されている新型輸送機「MV22オスプレイ」訓練の一部を大阪府内で受け入れる意向であることがわかった。 6日に菅官房長官と会談した際に表明する。 会談には、橋下徹大阪市長(維新の会共同代表)と沖縄県の地域政党「政党そうぞう」の下地幹郎代表が同席する。橋下氏が在日米軍に風俗業の活用を提案した発言などに沖縄で反発が広がっており、基地負担軽減への姿勢をアピールする狙いだ。 受け入れの候補地は、関西、大阪(伊丹)、八尾の3空港などが想定される。ただ、受け入れ可能性について具体的な検討はしておらず、松井氏は「訓練地は国が検討して決めることで、大阪に決まれば受け入れ先を説得するなど努力したい」と話している。
【シンガポール=竹内誠一郎】中国人民解放軍の戚建国副総参謀長は2日、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議(英国際戦略研究所主催)で、沖縄県・尖閣諸島問題について「我々より知恵のある次世代の人に解決してもらうべきだ」と述べ、中国側が1970年代に日中の合意があったと主張する「棚上げ」状態に戻るべきだとの見解を示した。 中国脅威論に配慮し、アジア・太平洋地域の安全保障問題を協議する同会議で、協調姿勢をアピールする狙いとみられる。戚氏は、過去の棚上げは「賢明な選択だった」と指摘。「東シナ海、南シナ海の問題は、一気に解決しきれるものではない」との認識を示した。 一方で戚氏は「(我々は)対話と協調、平和維持を強調しているが、無条件な妥協を意味するものでない」とも語り、領土問題で譲歩しない意思を改めて示した。
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