[東京 13日 ロイター] 完成車メーカーを頂点としてピラミッド型になっていると思われていた自動車業界のサプライチェーン。電子部品や化学材料などが特定のメーカーに集中し、2次、3次のサプライヤーのところで災害に弱い構造になっていたことが判明したときは業界関係者にも驚きを与えた。東日本大震災とタイ洪水、2つの災害を機に、完成車メーカーは、よりリスクに強いサプライチェーンの構築に動いている。 奇手奇策はない。一極集中している部品や素材については、調達先に別の工場で代替生産できる体制を要請。それが難しいものは災害対策に数日分の在庫をもってもらう。また、複数のサプライヤーに発注することも組み合わせる。各社、多少のコストアップもリスクヘッジ代と割り切り、早期生産再開につなげられる「予備のチェーン」を揃える。 3月9日の午後2時46分、関東自動車工業の岩手工場(岩手県金ヶ崎町)は、震災1周年を控え、す
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