2006年後半のアメリカのサブプライム危機は、2007年8月のパリバ・ショックを経て世界同時金融危機に発展した。2008年9月のリーマン・ショック、2009年10月のギリシャ・ショック、そして今日のユーロ危機に至る。これら一連の金融危機は依然として収束していない。この間に、政治的には極めて不人気な金融機関への公的資金注入などが次々と実施された。各国の政府や監督当局は忸怩たる思いだろう。そして金融機関を規制する立場の政府高官は、おそらく自分たちが一連の金融危機に責任があるとは考えていない。彼らは金融バブルがはじける前も、公務員としてウォール街の報酬とは無縁の暮らしをしていた。ウォール街の連中が起こした金融危機の責任をどう感じろというのだ。当然だが、欧米の政府高官は、報酬に目が眩んだ金融機関による過剰なリスクテイクが破綻の原因であり、放っておけば何をしでかすかわからない強欲な銀行家を厳しく規制
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