【北京時事】中国浙江省温州市で起きた高速鉄道事故で、先行列車に追突して高架から転落した後、地中に埋められていた後続列車の先頭車両が26日、掘り出された。高架下には転落した車両がほかにも残されていたが、中央テレビは、車両が解体され、大型トレーラーで温州西駅に運ばれる映像を伝えた。 先頭車両が地中に埋められたことについては、「証拠隠滅ではないか」との批判が高まっていた。鉄道省報道官は24日夜の記者会見で「作業の危険を回避するための緊急措置」と釈明していたが、当局は車両を掘り出すことで批判をかわし、原因究明に当たっていることを示す狙いがあるとみられる。 【関連記事】 追突列車が緊急ブレーキ=運転士は死亡 高速鉄道が運行再開=車両埋め「証拠隠滅」の批判も 「技術になお自信」=事故後初の記者会見 「落雷で機器故障」=死者35人、負傷者192人に 「爆竹のような音響く」=列車くの字形に