室戸市のふるさと納税の返礼品に加わったオオグソクムシ=写真は松尾さん提供 高知県室戸市は今月中旬から、ふるさと納税の返礼品に、オオグソクムシを加えた。角張った顔が「アニメのロボットみたいでかっこいい」と子どもらに人気の深海生物。昆虫や魚類を返礼品にしている例はあるが、深海生物を扱う自治体は全国でもあまりないという。市の関係者は「室戸の新たな特産品として育っていってほしい」と期待している。(大島渉) 市などによると、オオグソクムシは甲殻類の一種で、関東以西の太平洋の水深150~600メートルに生息。人気アニメ「機動戦士ガンダム」に出てくるモビルスーツのような機械的な外観で、深海生物ファンや子どもたちの人気も高い。食べることもでき、エビやカニの味に近いという。 返礼品導入のきっかけをつくったのは、2016年に大阪から室戸市へ移住し、漁師をしながら海の生き物をテーマにした体験学習などを行っている