前編では、メガ食品がブームになった背景を、経済アナリストである森永卓郎氏に聞いた。今回は、外食産業のM&Aやポスト・メガ食品などについて引き続き分析していく。 外食産業M&Aの背景 ファストフード各社がしのぎを削る領域は、何もメガ食品のメニュー開発だけではない。現在、ファストフードをはじめとした外食・中食産業界では、いくつもの企業がM&Aや包括的な業務提携などを繰り返しながら拡大を続けている。 特に、すき屋を擁する(株)ゼンショーは2007年3月だけでも、ファミリーレストランの(株)サンデーサン、回転寿司1位のカッパ・クリエイト(株)、同2位の(株)あきんどスシローを傘下に収めるなど活発だ。このように企業が積極的に拡大を進める理由は何か。再び森永氏に聞いた。 「外食産業が積極的にM&Aを行なっている背景には、労働力人口が減少に転ずる中で、単一の商売で売上を拡大していくことが企業として難しく