【ワシントン=竹内洋一】米国務省は三日、日本人十人が犠牲になった今年一月のアルジェリア人質事件の首謀者とされるイスラム過激派組織「血盟団」のベルモフタール司令官の潜伏場所特定につながる情報に、五百万ドル(約五億円)の懸賞金を提供すると発表した。 米政府が西アフリカのテロリスト情報に懸賞金を出すのは初めてだとしている。ベルモフタール司令官については、アルジェリアの隣国マリでイスラム武装勢力掃討に加わったチャド軍が三月に殺害したと発表したが、作戦を主導したフランス軍は確認していない。 国務省は血盟団に加え、アルカイダ系勢力「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)」、イスラム過激派の西アフリカ統一聖戦運動やボコ・ハラムの指導者に関する情報にも懸賞金を設定。総額は四団体の五人に対して計二千三百万ドルに上った。懸賞金の最高額はボコ・ハラムの指導者とされるアブバカル・シェカウ師の七百万ドル。他